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花ちりぬのtmr0420のレビュー・感想・評価

花ちりぬ(1938年製作の映画)
4.5
びっくりするほどコンセプチュアル。まさかの男が一回も映らない花街映画。カメラは置屋から出ず、切り返しも一切使わない。演劇的になりそうなところ、あらゆる角度にカメラ置いて関西弁のグルーヴと呼応するリズムでどんどんカットを割っていく。急激ズームからの正面カメラ目線2連発での渾身の呪詛すごい。石田ー森本コンビの仕事がこの次に『むかしの歌』に結実すると考えると、演劇ー映画、内ー外、母娘関係などの両作対応も面白い。
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