このレビューはネタバレを含みます
ストリートカルチャー好きにはたまらない。かっこいい。
けども、若さ故に無邪気で軽率な行動をしてしまう悪ガキに残酷な現実を突きつける、結構後引く内容。
厳しいことを言えば自業自得だろうとも思うが、なんとも言えない運の悪さも重なり、まざまざと観せつけられる残酷さに話が進むにつれて気が重くなった。
少年少女の行動もリアルで、これ、あり得ない話じゃないよなぁと思うようなラインを攻めているから尚更。
この歳の少年少女なら興味や好奇心でこの程度の軽はずみな行動くらいしてしまうだろうし許してあげてよ神様...と、同情心も煽らされる。
本編自体には全く登場しないにしろ、間接的に親である大人にも残酷な現実であることは間違いない。
大人ではなく、大人の真似した無邪気な悪ガキにスポットを当てて酷い目に合わせているあたり、視聴者に対して、大人から子供への悪い影響力、後悔先に立たずにならぬように...という戒めの意味のメッセージを感じた。ジワジワと抉られる。
オシャレさも勿論あるけども、ただのオシャレ映画じゃない。