KIDS/キッズの作品情報・感想・評価

「KIDS/キッズ」に投稿された感想・評価

Kate

Kateの感想・評価

3.7
キャスパーが最後に放つマジかよ的発言は彼らにとってどれほどの重みなんだろう。何に対するマジかよは想像がつくけれど、20年以上前のNYの世代観としてその状況が果たして珍しかったかといわれるとそうでもない現実がありそう。当事者になることはないと思ってもその現実は周りにあるという時代だったのではないだろうか。近年の青春パーティ系やスリープオーバー系を思うと、この若者たちだいぶオープンだなあとある意味感心してしまった。
【若者にとっちゃその瞬間こそが全てなんだ】

自覚的に時間を描く筆致、アメリカのレトロなティーンカルチャー描写が大好き。特にリンクレイターの映画は大好物で「バッドチューニング」なんか最高!
それ故に、本作の存在を知ってからはずーーと観たかったので、大学の図書館で見つけた時は大興奮!
ですが本当に興奮したのは鑑賞後‼︎
個人的な青春群像劇の金字塔に決定。「若者のすべて」なんて題を使っていても僕は文句ない。
青春時代の時間感覚では一瞬の方が多くを語りうるのだから、短い時間の話であった方がいいというのが僕の持論。

本作は、法律も異性も犯せるなら犯せるだけ犯したい、モラルのへったくれもない非行少年少女らのクソみたいないつもの1日を描くのだが、ヒロイン(ジャケット右下)の少女がエイズ宣告を受け、彼女の感染の原因である主人公(ジャケット右上)の少年にその知らせを伝えに行くという目的が用意されている点が味噌となり、重層的な味わいを醸成している。
今の瞬間を生きる躍動的な快感と、取り返せないあの一瞬への無意味な焦燥、倦怠感が同時に時間を駆け巡っていく青春風味で喉が焼ける。

冒頭の処女との性行為シーンといい音へのこだわりが素晴らしく、その後に処女を失ったのがつい最近とは思えない少女たちの眼を見張るほどに馴れた下トークを持ってきたところなんかヒェ〜ってなりました笑。勿論その様子を男子陣とのクロスカッティングで見せたのは最高‼︎

またスケボー、ドラッグ、立ちション、窃盗といったストリートパフォーマンス?の数々をゲリラ感をもって描いていくセンセーショナルさに不徳ながらも終始ワクワクw。女子の露出の勿体ぶった見事な塩梅がその推進力なんだろう。

半殺しになった黒人の傷メイクの物足りなさ、ヒロインの泣きの演技が絶妙に下手なのは心残りだが、タクシーの場面は地味にお気に入り。あとやっぱりライターの火がバカでかい映画に悪い映画はない。

エイズだろうがなんだろうが吹き飛ばそう、共有してやろう、楽しもう。今が全てなら平気なはずさ。
Naoya

Naoyaの感想・評価

2.3
処女とセックスすることだけが生きがいのテリーと頭のおかしな相棒のキャスパーの少年二人の成長物語を描いた、群青物語。若者らしい淡さではなく、少年の、〝性〟を赤裸々に、時には密に濃く描いたティーン映画。SEXだけではなく、ドラッグや万引き、暴力と、少年の非行の限りを描いた内容はドキュメンタリーのような雰囲気。リアルタッチで当時のニューヨークを描いていているかのような雰囲気。淡々としているが、センセーショナルな内容が盛り込まれた内容。
m

mの感想・評価

3.5
ドキュメンタリーのような生々しさがあった。快楽と欲望のままに生きる若者たちの姿が衝撃的だし、主人公の中々のダメ野郎っぷりにも驚きました。ショートヘアと気だるい目が印象的なクロエ・セヴィニー、この映画で始めて知りましたが、クールな可愛さが素敵です。
kumi

kumiの感想・評価

3.5
クロエ・セヴィニー デビュー出世作

処女とセックスすることしか頭にない
テリー(レオ・フィッツパトリック)と
彼に奪われたジェニー(クロエ・セヴィニー)。

一度関係を持ったらその後しらんぷりの
テリーが許せない。

過激なことや回数を経験をしている
女友達と受けた検査で、彼女は陰性なのに
自分は好きな男テリーとたった一度の性交渉で
HIV/エイズに感染したジェニー。

狼狽えながらニューヨークの街中を
泣きながらテリーを探す。

そんな相手はお構いなしに
相手を変えてはセックス三昧
(意図せず感染させまくっている)

どうすればいいのか判らず
へとへとになって仲間のいる
パーティ会場のソファで眠っていると
テリーの親友から同意なしに犯される。

HIV/エイズに感染していることを
告げられ、「マジかよ」の一言でラスト。

ドキュメンタリーっぽくて、
見ちゃいけないもの見ている感じだった
最初から最後まで衝撃的なシーンの連続。もっと話に起承転結があってちゃんとしたドラマがあると思っていたのですが、ストーリーらしいストーリーは無いです。ニューヨークに住む不良少年達の退廃的な日常。映画を見ているというよりも普段の彼らの行動を切り取った映像を見ている感じでした。

セックス、ドラック、万引、暴力、差別、飲酒、喫煙。もう何でもありのやりたい放題。これらをめちゃくちゃリアルに描いていてまともな奴がいません。脚本を書いたのは当時19歳のハーモニーコリン、監督のラリークラークは演者に演技経験の無い本物のストリートキッズを起用したということで、リアルなのも納得。

イかれてるけど主人公テリーの友人キャスパーがイケメンで、ラストシーンの虚ろな表情とセリフが印象的。テリーからHIVを移されたヒロインのジェニーは最後まで報われない。

見てる時に時計じかけのオレンジを思い出しました。時計じかけ〜が大好きなせいか、この作品でもどこかで最低な彼らをかっこいいと思ってる自分がいます。どっちも若い今の時期に見ることが出来て良かった。

字幕なしで見たので自分の英語力のなさを痛感したのですが、いつも見ている日本語字幕付きと違ってなんだか作品そのままを受け止めている感じがして良かったです。偶然近所のブックオフでサントラを購入したので、これから聞いていきます。

☆24

このレビューはネタバレを含みます

処女を奪う事を生きがいにしている
ジャンキーの主人公がニューヨークのストリートで繰り広げる群像劇。
やっっと観れた90'sのキングオブユースカルチャームービー!
とあるサイトでブートを買ってから早数ヶ月、勿体なくて観れてなかった


処女厨の主人公中心に毛も生えてるか生えてないかのティーンエイジャーがただハッパ吸ってヤリまくるだけの映画!頭の中はただヤることだけ!

キッズたちの未熟さ故の危うさ、90'sインディーやヒップホップの選曲、合間に挟まれるスケボーのトリックムービー、クロエセヴィニー、なにもかもが超好き……
しかも大好きなサントも噛んでるし、ほんとにずるい!
Guy

Guyの感想・評価

4.0
インディ青春群像劇界においてカルト的な人気を誇っている今作。
ヒップホップとスケートカルチャーのリンクを決定的にしたのはこの作品なんじゃないかと勝手に思ってたり。
性欲と言う本能に従順な彼らに男女間の違いなどなくニューヨークのスラム街でひたすらにセックスについての話でスラングを飛ばし合う
ストリートでマリファナを吸いながらゲイのカップルをFuckin’ faggots!と大人数で罵り倒したり、スケートでぶつかった相手と揉めてたら周りが便乗して来て集団リンチに発展したりと未熟すぎる故に魅せるそのモラルのカケラもない行動こそがまさにKIDS。
TシャツはXLのindependent 90年代のインディロックにatcqやカルチャー系ヒップホップと映画の世界観と完璧にマッチした選曲
酒、タバコ、マリファナ、セックス、清潔感ゼロのティーネイジャー特有のホームパーティ
パーティーの熱がある程度静まって来たときのなんとも言えないあの感覚。疲れきった空間に響き渡る音楽。煙たい部屋には酒の空き缶や空き瓶、地べたに寝てる男や女。倦怠感や孤独感、現実逃避と理解しながらまだ居座っている後ろめたさ起きる意思のない彼らと消える事の無いライト。
彼らはいかにしてセックスをする事ばかり考えているのだろう。
もしかしたら孤独を隠しながら他人と時間を共有できて全てを忘れいられる1番身近な現実逃避なのかもしれない
地下鉄で脚のないおじさんにコインをあげたシーンの意図
あの夜と朝の混在する時間ジェニーは本当は起きてたんだよね。絶対に。それは車の中で泣き止んだ時にはもう決まっていた事なんだと思う。
himaco

himacoの感想・評価

3.8
ジェニーの虚ろな目と若者たちの華奢な体つきがものすごく印象に残ってる。
リアルなニューヨークの若者たちの実態。

公開当時、たまたま嫌なことがあって気分転換に1人ふらっと入って観たのがこれって。。ね。

ニューヨークって自分よりも若い子たち、こんななのか!?!?
これ現実に起きてること!?!?

ある意味、嫌なことも吹っ飛んだ。

当時買ったパンフレットは未だに大切に持ってる。
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