タイトルは「コスパボール」の方が内容に則してると思えます。正しい英語表現ではなさそうですが。
「ヤバい経済学」でも触れられているような統計学に基づいた戦力評価と戦術が扱われており、興味深く鑑賞しました。
ただ、時間の大半は序盤の低迷から20連勝の衝撃について割かれているため、期待値の高いプレーといった細かい話は一瞬しか触れられておらず、そちらの方を期待していただけに構成的には残念でした。
あと優れた理論だけでは不十分で、現場介入しないと効力を発揮しないようにも見えるのは、テーマから外れてしまっていると感じます。
中盤のさらなるテコ入れのために各球団のGMと秒単位で電話で交渉するところは、映画ならではのダイナミズムを感じた名場面でした。
おそらく原作の大部分を端折っていくつかのエピソードで組み立てたていると思われ、原作が読みたくなりました。
評価 3.5点/5点満点