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真田幸村の謀略のsithmaroのレビュー・感想・評価

真田幸村の謀略(1979年製作の映画)
3.3
いわゆるトンデモ時代劇。
なぜかSF要素が強いが、どうにもこうにも噛み合わせが悪く感じる。
まぁ、この手の時代劇映画としては黎明期の作品たし、実験的な意味合いもあったのかもしれない。

にしたってやり過ぎだ(笑)

嫌いではないのだが、決して手放しでお勧めできる作品ではない。
なんの知識もなく真田幸村と十勇士の活躍を期待して観ると、そのぶっ飛んだ世界に驚かされる。
ただそれも『柳生一族の陰謀』やら『魔界転生』などと比較すると、ぶっとび方のベクトルがちょっと違う。

時代劇にSF要素と言うと今ではさほど珍しくもないかもしれないが、当時としては斬新であったのは間違いない。
ただそうしたアプローチも模索段階ゆえなのか、その2つの噛み合わせはあまり良いとは言えない。
歴史ドラマではなく、あくまで時代劇と割り切っても擁護しきれないのもまた確かてはなかろうか。

そう何回も観る映画ではないが、作り手が開き直っている映画なので、観る側も開き直って観るのがベターだろう。
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