真田幸村の謀略の作品情報・感想・評価

「真田幸村の謀略」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

 徳川家康の首を狙うことに執念を燃やす真田幸村と草の者の真田十勇士の話。

 冒頭から彗星が日本に接近してきて、猿飛佐助がエイリアンというぶっ飛んだ設定が凄いです。落人、香具師、歌舞伎者、キリシタン、比丘尼という徳川幕府という体制からこぼれ落ちた者たちが集合して体制に立ち向かうという。
 それに真田幸村が大坂の陣に参戦して大坂夏の陣までという歴史の流れを追いかけつつ描かれていきます。まゆ毛が凄いことになっていて顔色が悪い萬屋錦之介さん演じる徳川家康がこれまた憎い悪役で素晴らしかったです。マリファナとかも出てきて、ラリった映像とかも出てくるという何でもありっぷり。片岡千恵蔵さんは徳川の仕込んだ猫が毒の爪に引っ掛かれて腕斬り落とされます。

 ちょっと真田十勇士たちの紹介を短いながらも10人全員やるのでなかなか物語が始まらない印象でした。合戦シーンも物量が凄いですが、イマイチ凄さが伝わってこず。大坂の陣が始まってからはダイジェストな感じになってしまって高速で時代が流れていくのでこれまた盛り上がれない要素でした。
 そしてマイノリティの人たちが体制側に挑むという設定なので、主人公の真田幸村が1番魅力がないのが痛いです。彼なしで真田十勇士たちだけでも成立するのではなかろうか? と思ってしまいました。幸村と三好清海入道のラブロマンスとか果たして必要だったのか謎でした。

 前半がのんびりしてたのに後半は駆け足になってしまって、ちょっと残念な映画でした。
必殺シリーズは大好きなんだけど、こういう真田○○や徳川××とか言う時代劇って、歴史に興味ないし、登場人物が多過ぎて苦手なんだよね。
でも本作はSFアクション時代劇と言うことで鑑賞。

いや~147分は長過ぎるわ。
予想通りドラマ部分は退屈。期待せずに観た場合ってそれなりに面白いんだけど、本作はかなりつまらなかった(大坂冬の陣とか大坂夏の陣などを知っている人は楽しめるのかもしれない)。

出演陣は『柳生一族の陰謀』『赤穂城断絶』に続く東映大型時代劇第3弾なので豪華。
特撮、必殺関係の主だった役者をあげると

猿飛佐助役あおい輝彦(『あしたのジョー』の声優、『必殺剣劇人』のすたすたの松坊主)は宇宙人の設定なので常に何を考えているのかわからない表情をしている。特撮を使ったアクションはヒーロー物っぽくて面白い。

三好伊三入道役の真田広之(『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』のまぼろし / ゲン・ハヤト、『必殺4 恨みはらします』の奥田右京亮)は当時、ブレイク中だけあって力強いアクションを見せてくれる。大勢の出演者の中でも輝いてるのはさすが。

穴山小助役の火野正平(『新・必殺仕置人』の正八、『翔べ! 必殺うらごろし』の正十』)はなにに出ても変わらない(笑)。

筧十蔵役の森田健作(『惑星大戦争』の三好孝次、『必殺! ブラウン館の怪物たち』の藤林辰之進)は意外なことにまるで目立たない。唯一の見せ場と言える自爆シーンはかつて森田の演じた『必殺からくり人』、『仕事人大集合』の仕掛の天平の最期を思い出させてくれた。

本多正純役の小林昭二(『ウルトラマン』のムラマツキャップ、『仮面ライダー』のおやっさん)は出番が少ないながらも安定の存在感。

真田信幸役の梅宮辰夫(『江戸プロフェッショナル・必殺商売人』の新次)、おふく役の谷川みゆき(『スターウルフ』のヒメ)、赤蜘蛛役の春田純一(ゴーグルブラック、ダイナブラック、マッドギャラン)はどこに出ていたのか気づかなかった。

矢島信男、佐川和夫による特撮シーンは金がかかっていてそれなりに見応えあり。
冒頭から隕石は出てくるわ、出城真田丸の巨大なミニチュアワークはあるわ、和歌山藩内試射場爆破はあるわ、とけっこう気合入りまくり。ラストで、あおい輝彦が(冒頭に出てきた)隕石に変身して宇宙に旅立つシーンは最も凝っている。
でも本作の特撮はしょせんわき役なんだよね。

まあ特撮や必殺関係の役者をチェックしたり、特撮を観るだけでもレンタル料金108円の価値はあったかな?
個人的には、SFアクション時代劇ならば、(本作より予算は少ないけど)『魔界転生』(1981年)、『伊賀忍法帖』(1982年)、『里見八犬伝』(1983年)などの方が娯楽に徹していてずっと面白い。
観終わった後、あまりの凄さに、ただただ呆けるばかりだった。☆
最高にイカれた…あ、いや、イカした時代劇だった。
なぜ今まで観なかったのか?
私はアホだったのか?(笑)

―――巨大隕石!
―――宇宙猿人!
―――空飛ぶ真田丸!

“特撮監督:矢島信男・佐川和夫”
と、御両名のクレジットが出た時点で、プッ!ときちゃいました。
「あぁ、この映画はそういう方向にイッちゃうんだ…」
ってね。(笑)

あおい輝彦演じる、猿飛佐助。
とにかく、彼です。
松方弘樹演じる真田幸村は頑張ってます。
ヨロキンの家康も巨悪ぶりを発揮しています。
千恵蔵御大も、丹波先生もシブい。
…しかし誰もかれも皆、最後には輝彦に喰われてしまうのです…!

輝彦に、地球の常識は通用しません。
秋野暢子救出時も、高所からバッ!と飛び降りて、彼女の頭を地面にドカッ!と叩きつけます。☆(笑)

いっぽう松方の、ラストで見せるあの狂喜のガッツポーズ!!
あのカットだけ、“時代劇の松方”が“ヤクザ映画の松方”になってましたな。

しかし何といってもその直後の、あおい輝彦の、あの最後の忍術…!
…2つセットであまりにも素晴らしく、思わず繰り返して何度も観てしまった。(笑)
もう、しばらくは忘れる事が出来ないだろう。☆

「草の者は滅びぬ…!!」
あんなスゴイんやったら、徳川どころか、世界征服イケるんとちゃうんか?
そのために地球に来たんか!?
もうさっぱりワケ解りませんが、全てオッケーです!!♪

『真田風雲録』(1963)と、セットでの鑑賞をお奨め致します。
Moja

Mojaの感想・評価

3.5
まず、怪しい夜の城のカットがあるだけでOK!
あと、役者の色気と突飛なキャラ設定が絡まると尚良し。
だから、満足!

SW最後のジェダイで、脚本について「ストーリーとは?」色々考えを巡らせていたけど、やっぱり自分が観てトータルで面白ければ自分にとっては名作だと言う結論になりました。

松方弘樹格好いいな〜
日曜日に「おんな城主直虎」最終回を見た。
見事に直虎ロスった。
土曜日に見たスターウォーズと相まって、
月曜日、仕事行くのがメチャメチャ億劫だった。
面白い映画・ドラマは諸刃の剣ですな。やれやれ。

そんな時の特効薬。
ソコソコな映画を観る。
特に不満もない、かつ、激しく感動させられることもない。
ツッコミどころがあれば、なお良し。
そんなソコソコ映画を観る!
これに限りますねw

というわけで、この映画を観ました。
パーフェクト、ソコソコ映画w


歴史アクションファンタジー微グロ微エロ謎SF映画。
節操がないw
真田十勇士の話なのですが、いちいちツッコむのがめんどくさい程、スゴイところというか、すごい嘘、てんこ盛りです。
いや、ほんとスゴイ…というか、変w
見たこともない異世界に行きたいなぁという方。
昭和にひたりたいという方にお勧め。

あおい輝彦LOVE。

https://ja.wikipedia.org/wiki/真田幸村の謀略
の幸村7大謀略と「影」の系譜を読んで、タダモノでないと見抜いた方は、是非ご覧ください。


馬はかわいそうだったなぁ。
乗ってる人も。
昔の映画は無茶するわー。

そう言えば、昭和のマンガ「おやこ刑事」の言う事には、テレビはドギツイ事をしてれば視聴率稼げたんだそうで、この映画の狙いも、その辺かなぁと思いました。


…お、「おんな城主直虎」の話ですが…
史実として残ってる点と点を繋ぎながら、その間に濃いぃ人間ドラマをブッ込み、かつ、それがすごく効いてる。あの聖徳太子を描いた傑作漫画「日出る処の天子」を思い出した。
メチャメチャ面白かった(^^)/
この映画と、なんの関係もないけど…
Nao

Naoの感想・評価

3.2
松方弘樹さんが亡くなったと聞いて驚きました。ちょうどビデオで「真田幸村の謀略」というビデオを見ていたからです。松方さんが真田幸村役を演じてます。ちょうど真田丸ロスになってたところで過去の真田幸村のビデオを探したところに、この作品に行き着いたのです。真田十勇士が出てくる段階で史実に乗っ取った作品ではないのは一目瞭然。真田丸のドラマが尻すぼみだったのは幸村が家康の首を討ち取れないまま自害したところにあります。
しかし、この作品はそんな真田丸ロスな幸村ファンの溜飲を下げてくれることでしょう。
松方さん演じる幸村の衝撃のラストを見届けよ!
django

djangoの感想・評価

2.5
こんな映画に8億もかけたのは凄い。
まず、つまらない。
そして、謀略はない。

猿飛サスケは宇宙人。
ニュータイプ能力を持ったキリシタン女がいる。
真田丸は空を飛んでいる。
家康の側近が立花藤兵衛で妙に目立っている。
やたらに女が全裸なフリーセックス世界。
そんな中、松方弘樹だけ真面目に真田幸村やっている。
誰が誰だかわからない。
とにかく、やたら爆発はする。
後半はダイジェスト。
日野正平はいつもの日野正平を演じている。

正直、ストーリーはクソです。
本当に酷い。
キャラクターの行動が不可解。
ストーリーも不可解。
謎思想も有り。
健多郎

健多郎の感想・評価

3.0
幸村の謀略が特に炸裂しないはなし

古から人気の題材である真田vs徳川の物語を、松方弘樹、あおい輝彦、丹波哲郎、真田広之、萬屋錦之介ら超豪華俳優陣と8億円もの制作費を使って作り上げたカルト時代劇
タイトル通り真面目に謀略を張り巡らせたいのか、合戦モノとして見せたいのか、それともアレンジしまくった真田十勇士を堪能させたいのか…作品の焦点が全く定まっていないのが悲しい
どうやら本作の16年前に制作されたハイテンションミュージカル時代劇「真田風雲録」の奇抜さに対抗しようとした結果がこの有様らしいです
だからって冒頭の隕石のシーンなんて絵面は丸パクリだしやり過ぎだと思いますが
(ちなみに真田風雲録は早すぎた名作としてオススメ!ただし超怪作なので人を選びますが)

個人的には独特過ぎる真田十勇士の掘り下げをもっとちゃんとしていればもっと楽しめたんじゃないかなぁと
手始めに真田幸村は隻眼です、えっと…幸村(信繁)に隻眼イメージって全く無いんですが…
そして三好伊三入道と三好清海入道の兄弟は朝鮮人、しかも三好清海入道はキリシタンの朝鮮人女性であるジュリアおたあと同一視!
さらに猿飛佐助に至ってはエ○リアンって設定ですからね
もうこの設定だけで一本のトンデモ映画が作れそうなもんなのに、実にもったいない…という印象を強く受ける作品でした
まあ幸村が家康を追い詰めるシーンからラストシーンまでの一連の流れは鳥肌が立つほどカオスで声出して笑うくらい良かったんですけども

とりあえず加藤清正(丹波哲郎)が虎(本物)のいる檻へ生肉片手に入っていくシーンが一番おもしろかった
おもしろかったというか、ヒヤヒヤした
たぶんあのシーン、合成とかじゃなくマジで虎と丹波哲郎と生肉を同じ空間に入れてるよ…!
脚本メンバーが笠原和夫、松本功、田中陽造、中島貞夫という段階で怪作の気配。
一言でまとめると荒唐無稽……。宇宙人の猿飛佐助、女になってる清海入道などなど。

「謀略」という題なので、知略戦が主。
名古屋城を奇襲。
忍者などを集め、真田十勇士を結成。
水路に油を流し火を付け、大砲ごと家康を狙う。
徳川軍に酒・女・薬を配る。

一方、家康は影武者を用意したり、邪魔者を服部半蔵に暗殺させたり負けてはいない。

ただ人物が多いため少し冗長。何せ幸村+十勇士なので、サッカーチーム並だ。
これに徳川、豊臣軍も合わさるのでかなりの数。

完全に知略戦一本に絞り、幸村の家康への怨念、十勇士の深掘りするべきでは。
「真田丸」は見てないので比較はできないが、濃いキャスティング、登場人物の謎の能力、渾身の戦闘シーンと、良くも悪くも東映のトンデモ時代劇らしい出来。◇ただ、尺がやや長いせいか、中島貞夫にしては間延びしている。◇真田十勇士ってあまりフィクションに取り上げられないように思うのだが、人気があるのかないのかよくわからないなぁ。
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