このレビューはネタバレを含みます
「いつからか、色んなものにランク付けをしてきた気がします。
あの人はすごい大学に入ったからランクが高いとか、あの人はあんな高い服を着てて金持ちだからランクが高いとか。」
「子どもの頃から、ドーナツの穴を食べるにはどうしたら良いのかなって考えた結果、この結論に至りました。」
〝NYで有名だというドーナツは確かに美味しかった。でも、正直言うと、子供のころおばあちゃんが揚げてくれたドーナツの方が何倍も美味しいと思った。
大きさはまちまちだったり、お砂糖のまぶし具合もものによって違っていたり、それこそCランクのドーナツだった。
でも、私にとっては、誰が何と言おうと、おばあちゃんのドーナツの方がうまかった。もう二度と食べることはできないけれど。
きっと、誰かにとっての大切なものは、それがどんなものでも、一番なんだと思う。〟
「酷いなあ。嘘つきの変態だって、寂しい時は寂しいのにな」