煙

男と女の煙のレビュー・感想・評価

男と女(1966年製作の映画)
3.6
冒頭、白い画面からカメラが動き波止場であることがわかる。『狼と七匹の仔山羊』を子どもにお話ししてあげるアヌーク・エーメ。ジャンプカット多い。モーリス・ヴァンデール参加ピアノ。カラー、褐色のモノクロ、青味がかったモノクロの使い分けあいまい。ピエール・バルーの馬ショットと、海岸道路を車で爆走するジャン=ルイ・トランティニャンを映すそれぞれの高速横移動ショットがよい。二人の連れ合いはいずれも死んでるのはいささか都合良すぎか。ベッドシーンでのデクパージュ。アヌーク・エーメの指輪。ピエール・バルーの影として思い出ショット。アヌーク・エーメの眉間に皺、虚ろな目。海岸、ラストの駅、それぞれで抱擁する二人の周りをまわるカメラ(海岸では二人も回っていた)。運転するトランティニャンを豪雨を拭うワイパーがうるさいフロントガラス越しに映す長回しはズームインズームアウトを繰り返す。ピエール・バルーの独り勝ちにしておいて欲しかった感も。Saravahはフランスのインディペンデントレーベル。ピエール・バルー設立。
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