愛とは流れるもの
他人を愛することに不器用ながらも、愛や孤独をテーマにした小説を書く弟と、その深い愛ゆえに狂気に陥っていく姉の内面の荒廃を描く。
「愛、孤独、家族」について。即興的な演技やアップに撮された顔の表情。姉サラと弟ロバートの深い愛がお互いの支えになっている気がする。この映画を見ているだけでただただ涙が止まらなかった。
愛について深く描いている作品。姉と弟の精神の不安定さには見ている私も辛くなってくる。終わってしまった愛、先の見えない人生、それでもどうにか生きていく。愛の流れは止まることはない。
姉サラの現実と夢の区別がついていない様子は統合失調症のようにみえる。精神、愛のバランスは、短くても長く築きあっても壊れてしまうことがある。人それぞれ持ってる愛のバランスは違って、違う人同士が愛し合うことでバランスが崩れてしまう。愛ってまるで哲学みたいで難しい。