たいち

自殺サークルのたいちのレビュー・感想・評価

自殺サークル(2002年製作の映画)
4.2
この映画が好きなのか好きじゃないのかよく分からないや。冒頭の飛び込み自殺のシーンで無駄にポップな演出をしたり、俺のギターヒーローのROLLYに見ていて恥ずかしくなるような役を演じさせたりしたり、嫌いなところも多いけど、観て良かったと思う。ちょっと話が逸れるけど、現代ならホームドアが設置されてるから自殺できないだろうし、逮捕されたときのROLLYは一生、ネットでフリー素材として使われるんだろうな。ヤフーチャット万歳!!

映画の内容じゃなくて自殺についての話になるけど、一分、一秒前まで普通に生活してた人が急にプツンと糸が切れたように自殺するパターンが実際はほとんどなんだろうな。だからこそ「なんであの人が……」とか無責任に言っちゃいけないし、追い込まれていたことに気づけなかった周囲の人を責めることも良くない。劇中では「あなたが死んだらあなたとあなたの関係性はどうなると思う?」みたいなことが一貫して問われていたけど、自殺する人はきっと、自分と自分の繋がりを絶つことを望んで死を選ぶんだろうなって思う。でも実際は、死んでも自分と自分の繋がりは変わらない気がする。自殺願望があるわけでも死んだことがあるわけでもないのに無責任な意見だけど。

「主題歌バリええやん……」って思って調べたら、まさかの作詞・作曲・歌すべて倉本美津留……。倉本美津留が音楽活動をしてることを知ったときに「あんなオッサンの歌、どこに需要あるんだよ」ってdisってたから、何だか負けた気分。この前、バ先の人に勧められて観た『頭頭』にも関わってたし、倉本美津留株が上昇しつつある。ただの権力でクソ豪華なゲストを呼んでYouTubeで大喜利してるオッサンじゃないんだな(めちゃくちゃ再生回数が少ない)。
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