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お引越しの15のレビュー・感想・評価

お引越し(1993年製作の映画)
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お風呂場に立て篭もった時の細い廊下でのケンカのショットはすごかった(ケンカの時になずなが言ったことも良かった)し、そのあと拳でガラスを割った時のショットも良かったな。旅行先でのお父さんと話している時、位置関係が変わって行くのもよかった。暗い茂みを歩き続ける場面、お祭りの幻想的な場面、水辺で眠っている時のショットとその繋ぎ、湖からやってきて去っていった船の場面、とこの辺りが幻想的な感じが長かったので旅行先から帰宅や入学やらの方が幻のような気がしてしまった。『東京上空〜』とかこの作品とかちょっとファンタジー入る感じ好きだな。
アルコールランプを投げ出し、理科室に座り込み、先生に抱えられて出てくるシーンでとても悲しくなった。迫るものがあった。けど、次ぐらいのショットでお母さんが必死に校庭を走っている後ろを生徒がついて行ってて、笑ってしまった。
旅行に行く母娘の洋服とバックのシンクロ具合好きだった。
具体的に描かれたわけではないから、個人的な願い(そうなのではと思えるところもある)なのだけど、3人暮らしにはなっていて欲しくないなと思った。都合が良すぎる。
子どもたちの台詞の言い方は指導されているのだろうな、良い味出してた。
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