お引越しの作品情報・感想・評価・動画配信

「お引越し」に投稿された感想・評価

謎にデザイン性の高い三角形のダイニングテーブルが部屋のインテリアから浮いていて、終始気になって仕方がなかった。親子の描く直角三角形。長さの違う3つの辺。三平方の定理。a二乗+b二乗=c二乗。父と母と娘が食卓を囲むありふれた風景が、このテーブルのおかげで妙な緊張感を生んでいた。

魚さえまともに食べられない父親の、どうにも頼りない背中でさえ愛おしい。すぐ会いに行ける距離だからこそ、なぜ離れて住まなくてはならないのかという子供の疑問符を強調させるようだった。

レンコの心象として現れる琵琶湖に浮かんだ燃える山車の幻影。遠くに消えていく母ナズナと父ケンイチを不安そうに見ている。自分を抱きしめる自分。燃える山車に手を振って「おめでとうございます!」と連呼する。一体何がめでたいのか。私にはわからなかったがレンコの顔はどこか晴れやかだった。

レンコは成長する。
まだまだ成長したくなくても。
子供のままで居たくても。
母ナズナは成長する。
子供の成長とともに。
父ケンイチは成長する?
家族との離別とともに。


電車でキャラメル食べるシーンと、
エンドロールが大好きだった。
自分の記憶を覗くような切なさがあった。
chi

chiの感想・評価

4.5
素晴らしい!!!!すごい映画を見た。この映画の存在を教えてくれた友人に感謝したい。

人物が生き生きしている。この感覚は初めてだ。小学生くらいの田畑智子、すごいよ。もうすごいという言葉しか出てこない。子どもは親を見ていろんなことを感じるんだよ。レンの気持ちが痛いほど伝わってきた。レンが突然走るシーンが何回も繰り返されるが、自分の中でコントロールできない感情を処理する術が走るなんだな。

大縄の話の「繋げたらええやん」と「私早く大人になるから」が特に良かった。
ラストのおめでとうございますおめでとうございますの連呼でいろんな感情がぐわっと込み上げてきた。
とにかくめちゃくちゃ良かった。
にへ

にへの感想・評価

4.5
相変わらずカメラの中では人々がせわしなく動き回るが、同時に決定的なカットはとても静かに、しかも何度も訪れる。
突然降り出す大雨に象徴されるような、抑えることのできない感情は、田畑智子の素晴らしすぎる表情や運動を通して直接的に伝えられる。
後半の内省的な展開、「おめでとうございます」を連呼する湖畔でのシーンには完全にぶっ飛ばされた。
masa

masaの感想・評価

3.5
小説原作
両親が別居をはじめた11歳の娘の心
おめでとうございます
Azusa25

Azusa25の感想・評価

4.5
大人の事情は子どもにはわからん。
せやから、子どもは余計必死に親の離婚を引き止めようとしてしまうねんな〜。
なんで?なんで?って。
親が割と素直に説明しても受け入れられない、そんな子ども、レンのお話。

京都の鴨川の風景、京都弁、琵琶湖の花火大会、琵琶湖行きの電車の座席の形、、、この映画が作られた頃、私も京都で小学生してたし、お母さんに連れられて花火見に行ったり、、、当時の風景めっちゃ思い出してしもて、もーいろいろ懐かしさもあって、おまけに鶴瓶も若いし。笑
個人的にツボでめちゃくちゃ良い映画だった。
子供の成長ってよりは大人の成長
子供は嫌でも変化してく
必要なのは大人が変化すること
なんじゃないかなって思った
大人の事情はしょうがないって無責任な、、、

レンが清々しすぎて見てて気持ちよかった
こめぐ

こめぐの感想・評価

5.0

一番印象に残ったのは生活の音や景色。
何気ないスーパーの袋の音や、小学校のクラスのざわめき、砂利の音など、舞台となっている年代とはずれているものの自分が小学生くらいの頃の何でもない記憶が新鮮に蘇ってきた。
それだけでも凄く良かった。

ストーリーは等身大の普通の家庭を真っ直ぐ描いていて、親や子それぞれの心情描写も絶妙だと思った。
中井貴一演じる父が良かった。

もう一度観たいし、歳を重ねてからも観てみたい。

このレビューはネタバレを含みます

たった約30年前だけども、映る風景や衣食住や仕事、祭りといった生活文化がどれも今とは違っていて面白かった。
主人公のように大人の理不尽さにうんざりしたり、物事がシンプルで無いことへの戸惑いのような気持ちが確かに自分にもあったと感じた。きっと頻度が圧倒的に減っていくだけで今もあるのだろうけど、強烈なものは限りなく"子どもの頃にあった"という気がする。純粋に楽しんでいた関係性や時間がある時を境に、続かないと知らされた時の受け入れ難さや、恐怖感にも似た哀しみは感情のなかでも凄く強烈な気がする。それと同時に成長せざるを得ない(自分もなにか変わらなくては仕方ない)って感じがするのは何故なんだろう。生存本能?
きん

きんの感想・評価

4.4
子供の頃の純粋さ素直さいつの間にか忘れちまってます。
鼻オカリナ
COMACHI

COMACHIの感想・評価

4.3
とっても素敵な映画でした!
心が温まり、涙も、笑いもありおすすめの作品です!レンコ演じる田畑智子さんが本当に素晴らしい演技です♪とっても可愛かったです。

内容としては結構深いストーリーです。両親の離婚、それを受け入れて成長していくレンコの物語です。
レンコの純粋でまっすぐな質問が胸にグッときました。子供の純粋な気持ちに気づかされることって多いなと感じました。
『なんで産んだの?』という発言は、お母さんの気持ちを考えると胸が痛みました。
辛い経験をしながらそれを受け入れていこうとするレンコがよかったです。

思い出は片手で数えられるくらいで良い。つらいことは忘れて、あったかくて大切な思い出を大切にしたいと思いました。
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