海月

星を追う子どもの海月のレビュー・感想・評価

星を追う子ども(2011年製作の映画)
3.4
映像表現に関してはいつもの新海作品通り本当に素晴らしい。それまでの作品以上に多くの関係者の手間暇の掛かった力作であろう。本筋はこの世で本当に世俗的に生きている女の子が、ふとしたきっかけで外からの来訪者と対話することで、外どころか世界の裏側のあの世の境目に近づいていってしまう。次次作もそうだがこういう日本神話的な話は元々描きたいテーマとしてあるのだろう。部分部分では確かにジブリを意識したようなシーンもあるが、日本のアニメ映画界を背負って立つ次世代としての注目を浴びるようになった新海監督自身が、ジブリ作品のそれぞれの要素を一度ここで試してみて、次のステージへと進むために必要であったのではないかと勝手に思っていたり。
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