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独裁者のtfukamiのレビュー・感想・評価

独裁者(1940年製作の映画)
4.3
チャップリン映画祭(岡山ではシネマクレール で上映)で『独裁者』観てきました。
小学生か中学生の時に月曜ロードショーで観て以来。
事前に大野裕之『チャップリンとヒトラー: メディアとイメージの世界大戦』(面白い本です)を読んでいたため、各シーンの重みと意味がより深く感じられたと思います。
有名なラスト6分間の演説シーンも、修復された映像で、チャップリンの顔が汗びっしょりなのがよく分かる。それだけ気合いの入った演技だったということでしょう。
上記の書籍によれば、制作開始の際は、ドイツのみならず、イギリスやアメリカの映画界、産業界からも、ヒトラーを茶化すのはやめたらどうかという声が多数だったとのこと。それでもあえて強大な権利者を笑いのめしたチャップリンの先見性と矜持には感銘を受けます。
上映後の大野さんのお話も楽しく、素敵なエピソードの披露もあり、観て、聞けて、読んで良かったです。
チャップリン映画祭、お近くで上映されてたら、おススメです!
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