花

ホテル ビーナスの花のレビュー・感想・評価

ホテル ビーナス(2004年製作の映画)
3.0
草彅剛の為に作られた作品。

公開当時に映画館で鑑賞。
この度リバイバル上映を堪能した。

この映画の公開当時は韓流ブームで韓国の映画も沢山日本に入ってきた。

韓国の映画はグロテスクな描写が多く、話の内容も近親相姦や記憶喪失がテンプレート化していた。
日本が制作して、全編韓国語の台詞回しで、日米韓の俳優が起用されている、珍しい俳優構成の映画だった。

インターナショナルな映画を作らせると安っぽく、コントのようになるかと危惧していたが、全編ほぼモノクロで撮影した事で違和感を中和している。

劇中歌のLOVE PSYCHEDELICOもお洒落感とストーリーの区切りを演出。

俳優に合わせた脚本、配役、演出が見事に重なって、草彅剛の代表作と言っても過言ではない今作。
草彅剛をプロデュースしているマネージャーの敏腕さが分かる。
こんなにタレントのことを考え、育て上げ、表舞台に立たせるって。
俳優と肩を並べるには、タップダンスや韓国語やスタイルが必要だった。

今やれる精一杯を出し切って俳優と肩を並べ、その後の俳優草彅剛を形作った、間違いなくきっかけとなった作品。

一見の価値ありです。
是非、劇場でお楽しみください。
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