このレビューはネタバレを含みます
2009年のアメリカ・フランス映画。
O M G.
ユアンが、完全に乙女だった!
さらにそれがものすごくかわいらしかったからびっくり!
そこらへんの女より女だったわ。ユアン・マクレガー。
「アイ ラブユー スティーヴン!」
「アイ ラブユー フィリップ・モリス!」
刑務所内で響き渡る愛の告白と別れの叫び。
そして、すぐまた逢えると信じて微笑みあう。
そんなゲイ2人。
おい!え?ここ刑務所だよ!(笑)
あのスティーヴンを追っかけてる時のフィリップの表情。確実に女だったね。すごい。ユアン・マクレガー。
それに、最初にスティーヴンがアプローチした時、もしや女だったんじゃ?ってくらい突如女の顔になったよね。うますぎる!!その顔にはオビ=ワン・ケノービも、マーク・レントンもいなかった。いたのは完全に女の心を持ったゲイだった。
同性愛といえば、この映画の前にも「ベルベット・ゴールドマイン」で裸でラメ振りまきながらイギーポップ役で同性愛者を演じてたね。
あれも相当ハマってたもんなぁ。
なんでもできちゃうユアン。はぁ。好き。
なんて純愛なんだ!
純愛が故に、どんな手を使ってでも恋人といようとするスティーヴン。
ほんとになんでもしちゃうし、え?それはさすがに無理でしょ!って事もやり遂げちゃうんだから。相当頭がいいよね。
それをあのジム・キャリーが演じてるってとこがもうツボ!!
あんなキャラだから全然憎めないし!!
スーパー詐欺師。
乙女のフィリップを喜ばせようと色々企む姿はほほえましいし頼もしいんだけどね。最強の詐欺師だからね(笑)
観てるこっちも毎度毎度びっくりさせられっぱなし!
なにが一番びっくりしちゃうって、実話をもとにしてるって事!!
おいおい君達、少し映画の見過ぎでしょ!こんな風に脱獄できるわけないじゃん。ルパンじゃあるまいし。ってくらいぶっとんだ脱獄、詐欺を繰り返してたからね。
でもこれ実在するIQ169の天才詐欺師スティーヴン・ラッセルの実話がもとになっているの。今は58歳で今もテキサスの刑務所に収監されている。
【実際の流れ(まぁ映画通りなんだけど)】
愛人に尽くし過ぎてお金がなくなり保険金詐欺で$45,000を手に入れる。
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愛人がエイズに!だけどスティーヴンは詐欺で逮捕され懲役6カ月に。
でも早く看病したい!
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囚人を隠す女装して1回目の脱獄。
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1週間後、恋人といるところをまた逮捕。
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2年後無事出所。
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学歴詐称でCFOになって$800,000 を着服。
で、横領の容疑でまた逮捕。
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まさかの保釈金の指示書を改ざんして2回目の脱獄。
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この書類偽造がバレてまた逮捕。
懲役45年!を言い渡される。
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ペンのインクで囚人服を染め医療スタッフに成りすまして3回目の脱獄。(これ、すごくない!?テキサスの中でも監視や設備が厳重な刑務所で、だよ?)
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恋人と逃亡。指名手配されて即効逮捕。
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ものすごい身体はって、HIVに感染して死んだ。と見せかけて、弁護士に成りすまして4回目の脱獄。
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弁護士ライセンスの偽造がバレてまた逮捕。
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もうこいつ!King of 脱獄だ!ってなってついに懲役144年の刑。
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恋人と別れて、脱獄する理由がなくなって今はおとなしく収監されている。
この4度の脱獄が、全部ぶっとんでる!
ショーシャンクのアンディは約20年間も穴を掘り続けていたというのに!
スティーヴンのこの誰も思いつきもしないような脱獄方法。
これが事実ってとこが、もうびっくりしちゃう。
え?これコメディだよね!?って言われればフィクションのコメディにしか見えないもん!
でも不覚にも、エイズで死んだ...ってとこで私もフィリップと同様悲しみ涙を流していた。そこからの...えぇぇぇぇ!?っていうね(笑)
で、あのジム・キャリーの顔(笑)
もーーー!すごい。
すっごい面白かった。
面白がっていいのかは正直わからないけど、愛故にやってしまった“純愛ストーリー”としてほぼ観てたから全然憎めなかった。
それにしても、このキャストがまた最適すぎて最高だったな。
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」とかもそうだけど、こういう頭のいい詐欺師、しかも明るく陽気!っていうキャラはどうしても憎めないんだよね。
第一、頭が良くないとできないしね。
はぁ面白かった!
スティーヴン(58歳)。
今もしフィリップとヨリ戻したら、また脱獄するんだろうな(笑)
それも見てみたいと、ついつい思ってしまいます!