しげのび

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のしげのびのレビュー・感想・評価

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
3.9
TV版SAC、GIGを経て漸く鑑賞。
天才ハッカー「人形遣い」を巡って草薙素子率いる公安9課が動き出し電脳の海にダイブする。
秘密裏に組織された政府のスペシャリスト集団が公安9課なのだが声優陣もまたベテラン集団なのがこれまた良い。
記憶を捏造された男については同押井守監督作品のうる星やつら2ビューティフルドリーマーにて夢を見せて閉じ込める、という映画があるのだがあたかも幸せな幻想を見せる点では一致していて作品の意外な共通点を知る。
全身義体であり脳の一部だけが生命である素子は人間と言えるのかはたまたロボットなのか自問する。街中で自分と同じ顔モデルを見つける素子。自分は普遍的存在でありどこにでもいる人間なのではないか、だからこそアイデンティティを模索して確立しsnsなりyoutubeで表現しようとするのは現代でも通ずるとこなのかな。
ブレードランナー、AKIRA、エイリアンとサイバーパンクの名作を想起させつつ全く新しいオリジナルのゴーストが宿った作品。
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