らどる

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のらどるのレビュー・感想・評価

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)
3.9
とてもワクワクした!

音楽いい、画の雰囲気もいい。
音楽は特に54分ぐらいから始まるしっとりしたシンセサイザー?とギターのやつが好み。

人形遣いに操られたゴミ収集のおじさん、かわいそう…
疑似体験って恐ろしい。事実ではなく、認識がその人にとっては世界なわけで、嘘の記憶だとしても抱えて生きていかなければならない。

セリフが多くないのがとても良い。その間で細部に見入ったり、考えたりすることができた。

何を持って自分と認識できるのか。
肉体も未だに大事だけどの、比べものにならないくらい、脳で芽生える「意識」が重要である。
しかし、脳を外部に出力したり、読んだり、認識を書き換えることができるようになった。意識が外部に開かれてしまったことで、これまでにない問題に直面する。
そもそも、意識が外部に開かれる前から、自分である意識なんて、周囲との関係性ぐらいでしか設定できない脆い?ものだったのに。
そりゃ考えもぐちゃぐちゃになって、海に潜りたくもなるよね。

素子はそんな問いに対してなにか見出したくて、人形遣いの電脳にアクセスすることにこだわったのだろうか。

・もし肉体を持つことによるリミットから解放されたときの意識の広がり
・もし生命の最強カードである「子孫を残しながら、ゆらぎを持つことで外因に対して強くなり、生き残り続ける可能性を大きく高める」が手に入ったら
そんな2人?の無い物ねだりの利害が一致して融合したんだろうか。

全部想像でしかないけど。想像が膨らむなぁ。
セリフ少なくてほんと正解だ。

これから後続の関係作品も見ていく予定なのでとても楽しみ。
らどる

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