プライア

君に届けのプライアのネタバレレビュー・内容・結末

君に届け(2010年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

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主人公は昔から暗く、しかも髪型が似ているため、学校で貞子と呼ばれてた。
が、男1人・女2人が彼女の純粋さを理解してくれ、友達となる。
しかし自分と関わることで迷惑がかかると考えてしまい、葛藤する。

男はそんな主人公に恋をし、女二人も彼らの恋を応援していてくれる。
が、その男を好きな別の女生徒が主人公に「友達」ヅラして近づいて来て、
恋の邪魔をしようと陰険な策略を用いて来るが、友人たちがそれを看破。

ついに男がクリスマスは一緒に過ごしたいとコクるが、とまどった主人公は拒否。
が、大晦日の家族イベント中に我慢できんくなって、父に相談すると、
父は行きなさいと言ってくれて、逆告白みたいな感じでハッピーエンド。
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うーん、甘く切ない物語やね。
恋愛映画は嫌いやが、主人公が古臭くて暗いから、おっさんでも見れたわ。
それでも恋愛映画特有の、背筋がムズムズする感覚は随所であったけどね。

女友達2人との関係が微妙になった時の2人のセリフ、
「何やかんや言って私たち、気付いたら(主人公)の話してるよね」
いやあ、何か昭和時代によくあったような臭いセリフ(場)
正直、そんな奴いねーよって思うけどね。

大人になるって嫌なもので、その人の行動の理由を逐一考えてしまうわけね。
誰からも相手にされない人間を相手にするってのは相応の理由があるわけで。
1つは、授業をまとめたノート貸してくれたり、使える奴、従順な奴だから。
もう1つは、弱い奴を守るという自己満足を得ることが出来る相手だから。
(もちろん前提として、彼女らが根が優しかったというのもあるが)
そして主人公も、相手にして欲しいがためにノートを貸したりしている。

このように、彼女らの関係は美談でも何でもなく、
お互いがお互いを有益に使ってるだけで、学生友達なんてそんなもの。
主人公がいつも自分のことよりも他人のことを優先するってなってるが、
それも、自信のなさ&敵を作らないために身についた性質なだけ。
結局、特別でも何でもなく、普通の人間心理で説明できる行動に過ぎない。

つまり綺麗事のオンパレードの映画というわけである。
でも青少年向けなのだから、それはそれでいいと思う、
映画は人を感動させるためにあるのだからね。

少なくとも呆れるほどにアホみたいな演出にはなってなかったので、
あえて自分をピュアな気持ちにする事で受け入れることが出来た。
汚れた大人こそ、こういった純愛ものを見るべきなのかも知れないww
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