瑞希は、暗殺組織から命を狙われている。絶対の掟「痕跡を残すな」――そのたった一度の失敗で、彼女は一夜にして“標的”へ転落した。 追っ手を振り切りながら辿り着いたのは、死体を焼却できる窯を備えた寂れた工房。炎が死体を呑み込むあいだ、瑞希は逃走の中で犯した破綻と、こびりつく恐怖を反芻していた。 そこへ現れたのは、呪術師トーダ。彼女は告げる――瑞希が焼いてきた死体の怨念が、この窯に積もり積もり、いま爆ぜようとしている、と。 瑞希を抹殺すべく組織の面々が工房へ雪崩れ込む。それぞれの思惑が交錯した瞬間、封じられていた怨念が破裂し、静寂の工房は一転して地獄の坩堝へ。 逃げ場のない闇の中で、死者と生者、呪いと殺意が渦巻く、狂乱のサバイバルがいま幕を開ける――。
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