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源氏物語 千年の謎のニジムのレビュー・感想・評価

源氏物語 千年の謎(2011年製作の映画)
2.9
源氏物語自体は一部は原文で、全体は何名かの現代語訳で読んだことがある。もちろん、大和和紀の『あさきゆめみし』も読んでいる。
今となっては懐かしい人が色々出ていた。なっちゃんが年増女代表の六条御息所をやるとは月日が流れるのは早いと感じたけれども、昔は寿命も短く人生も前倒しだからなあ。真木よう子の発音が普通で、そうだよな、いつからあんな風になったんだろうと悩みつつ視聴。
源氏の相手として出てくるのが六条御息所、夕顔、紫の上、藤壺の女御だけなので大胆に端折りすぎとは思うけれども、別に六条御息所はあれだけで生霊になったんじゃない。源氏のアフターケアが悪いだけ。しかしこれを原作知らない人が見ると、単に連続強姦魔にしか見えない(それを言うなら藤原道長もだけれど)のが、なかなか悩ましい。その裏には様々な約束事や根回しがあるはずなのだけれど。
原作者の紫式部は源氏を藤原道長になぞらえてるという説を下敷きにしたお話で、実際書いたそばから道長がそれを読んでいるのを見ると、倒錯した気分になってしまいますね。
エンドロールの源氏の舞は、よかったなあと思います。
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