YouTubeからこの映画を知りました。
最初は、人為的にボーイソプラノを保つって野蛮すぎ…とドン引きしていました。なぜなら限られた年齢の間しか聴けない、というのがよりいっそうボーイソプラノを美しさを引き立てると思うから。
しかし、映画を観ていくとカストラートへの理解が深まった気がします。カストラート自身は不安定に生きてはいても、音楽を死ぬほど愛しているし、自分に誇りさえ持っていることに驚きました。そして歌声はボーイソプラノより魅惑で、ライブで聴いてみたくなるほどでした。Wikipediaを拝読したとおり、カストラートが生み出す官能さや野性さも映画は上手く描けていたと思います。全体を通して、家族の愛情を伝え方や在り方の難しさを思わせる切ない話だと言うこともできるでしょう。
