ショルダークラッシュやまとも

その男を逃すなのショルダークラッシュやまとものレビュー・感想・評価

その男を逃すな(1951年製作の映画)
3.8
郵便配達は2度ベルを鳴らすと同系統の映画かな。右手に信頼の賽を、左手に疑惑の賽を持って、それらを一斉に放って出た目によってその後の命運が分かれてくる…そんなお話。郵便配達は〜同様にこれもLAヴァイスからの出典なんだけど、LAヴァイスの本の中で善人も結局は悪人に騙されるんだから、その理論からいくと時には悪人だって信用してやったっていいだろ?みたいな趣向のことが途べられる場面があるんだけど、この映画でも同じく人を信頼する心がキーとなっている。ただ、善人が悪人に信頼を寄せることは可能でも、悪人の側が人を信用するのは窮地に追いつめられ神経過敏になっているせいか、それとも自責の念に駆られてからか、どうにもこうにもなかなか容易にはいかないみたい