通りすがりのいがぐり

死霊の盆踊りの通りすがりのいがぐりのレビュー・感想・評価

死霊の盆踊り(1965年製作の映画)
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‪12月に再上映されるという事で急遽この文を書く事にした。



‪今作はまごう事なき正真正銘のクソ映画である。裸の女がただ踊り男優はカンペをチラ見しながら演技して昼から夜へ移り変わり人間の女役の女優の絶叫は絶叫に失礼な棒演技。
う○こに失礼だとまで言われるクソ映画がこの死霊の盆踊りである。
昨今、クソ映画という枠は実に歪なものになってきた。ストーリーがクソ・演技がクソ・全てがクソというクソ映画はここ最近無くなってきたからである。(現在大不評公開中の某アニメ映画はまだ観てないし観る予定もないのでここでは割愛)滅茶苦茶な展開はあってもまだその映画の良さを保ててるものもあれば前半は最高後半がクソという映画もよく見かける。
しかしそれらは普通の映画だ。クソではない。ただ不評な映画と好評な映画の違いである。

何が言いたいかというとこの死霊の盆踊りという恐ろしいクソ映画を超えるクソ映画は恐らく我々の人生には現れないからである。確かにこの世には怪奇 キノコ人間なる恐ろしい代物やTSUTAYAの片隅に息を潜めているクソ映画も大量に存在するが、その映画達はまだストーリーを展開してるだけマシである。(恐らく)(キノコ人間はちゃんと"展開は"してた)(デビルマソはまだ数少ない役者陣の演技の良さとCGの質の良さは"まだ"評価できるクソ映画である)
しかしこの死霊の盆踊りというものには展開なんてものがない。ただだらだら女優が踊るだけ。それを延々と観続けるだけである。他に何か書こうと思ったが思いつかない。許してくれ。この映画には本当にそれしかないのだ。映画という概念を超えたこのクソ映画だが私は是非、観て欲しいと思っている。確かに金払ってクソ映画観るなんてどういう神経だ?と思うかもしれないが、この映画は大変貴重なものである。DVDは絶盤・レンタルしてるTSUTAYAも数少ない・32年ぶりの劇場公開
そう今作を観る機会は大変限られているのだ。これはチャンスだ。この伝説のクソ映画を観る絶好のチャンスだ。
さあ諸君、今のうちにお金を貯めなさい。
無駄にしようとしてるその手に持っているお金を無駄にする覚悟の準備をして12月、シネマカリテで観ようではないか!
この経験はきっと最低で最高のものになるはずだ。
なんせ君は伝説のクソ映画を劇場で拝められるのだ!
はぁ?そんなもん観るわけねえだろあほがぁ?
いやいや何を言ってるんだ君は…






そう


この文を読んでる君だ





こんな馬鹿馬鹿しい文ををここまで読んだ君はこの映画に100%興味ないと言い切れるのかい?


さてさて、初体験の人がどんなリアクションをするのか楽しみだ。