シネマノムシのコハル

プレシャスのシネマノムシのコハルのネタバレレビュー・内容・結末

プレシャス(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

貧困家庭で育ったがゆえに読み書きができない中学生の少女、プレジッドは、ある代替学校で出会った教員と生徒との出会いで、少しずつ心を開くようになる。
何もしない母親の代わりに家事を強制させられても、生活保護申請しに行かされても、母親の黙認の下で父親にレイプされても、望まない妊娠で2人の子どもが生まれても、空腹から食べ物を盗んでも、母親に暴行されても、自分がエイズにかかっても、住む家がなくなっても・・・どんな状況であれ、書きたくなくてもとにかく書くことを強く勧められた。しかし書くことによって、自分の気持ちを表現し、助けやアドバイスを求め、友情や信頼感が育んでいく。先行きが見えない中でも、読み書きこそが希望や可能性を広げるということ。

「剣よりペンは偉大だ」