プレシャスの作品情報・感想・評価

「プレシャス」に投稿された感想・評価

ys

ysの感想・評価

3.5
アンテベラム🎬でガボレイシディベがよかったので、主演作を鑑賞。
ハーレムで暮らす巨体のプレシャス。
パパはクズ中のクズで、ママはもっとクズ。
ひたすら辛い。
でもちょっとヘアスプレー🎬みたいなシーンも。
代替スクール、EOTO(each one teach one)に訳あり生徒が集結。
やっぱり教育は大切。
母親役のコメディアン、モニークがこれでオスカー受賞。
マライアキャリーもレニークラヴィッツも、
オーラを完全に消した演技で素晴らしい!
ママに殺される前に殺して〜、
と祈りたくなりました。
貧しい上に、シングルマザーは大変だけど
赤ちゃんが心の支えになってます。
そしてまさかの展開でした。

ちなみに痩せるコツは
●食事制限はしない。リバウンドするので。
●なるべく歩く、階段を使う
●ながら筋トレ 
毎日映画を観ながら、スクワットと踏み台昇降

1月から5キロ痩せました。
まだまだいけます。

このレビューはネタバレを含みます

プレシャスは16歳の中学生(字幕ではそうなっていた)。
彼女はアメリカ人から見ても巨漢だが、中身は夢見る少女。
自分がアイドルになった場面を妄想したり、かっこいい彼氏が出来た場面を夢想する普通の女の子…と思っていたら、しょっぱなから妊娠しているからと、学校を退学になる。

この巨漢の子を誰が妊娠させたんだ?と思ったら、父親だという。
私はまた、継父か母の恋人だろうと思っていたら、なんと実父だった。

ラストで母親との対決…というか、母親が何を考えて生きてきたのかを聞ける場面があったのだが、
プレシャスはまだ小さい頃から、実父から性的虐待を受けていて、母親もそれを知っていたけど、止めてくれなかった。
一緒に逃げてもくれなかった。
それどころか母から出てくる言葉は、謝罪の言葉は一言もなく、
言い訳ばかりだった。
娘に夫を取られたから憎いだの、私は誰からも愛されていないだの…。

あれだけ娘や孫と暮らしたいと言ってきても、これまでの事を何も反省せず、自分の事しか考えていない。
今、自分が一人で寂しいのが嫌なだけなのだ。
もしプレシャスが彼女の元に戻ったとしても、中身が何も変わっていない彼女は、また育児放棄をし、子供や孫を罵り、虐待し、同じ事を繰り返すのだろう。

プレシャスは妊娠がきっかけに普通の学校を退学になったが、
フリースクールで良い先生に出会い、状況を変えるきっかけが出来た。
子供も、二人とも引き取る事ができた。
ただ、彼女には思い現実ものしかかっている。
16歳には厳し過ぎる現実が…。

先の事は分からないが、とにかく、彼女が自分の足で踏み出すきっかけが出来た事は、良かったと思う。
一人旅

一人旅の感想・評価

4.0
リー・ダニエルズ監督作。

両親から虐待を受けてきた黒人少女の苦悩と奮闘の日々を描いたドラマ。

アメリカの女流作家:サファイアが実体験を基に書いた小説「プッシュ」を新鋭:リー・ダニエルズ監督が映画化したもので、ニューヨーク・ハーレムに生きる一人の黒人少女の過酷な日常を容赦なく見つめています。

妊娠が原因で中学校を退学させられた16歳の黒人少女:プレシャスをヒロインにして、読み書きを覚えるためフリースクールに通い始めたヒロインがそこで出逢った担任教師や友人達に支えられながら新たな人生に向かって歩み出してゆくまでの過程を追っています。

父親二人によるレイプ及び妊娠・出産、同居する母親からの度重なる暴言・暴力といった虐待の問題に加えて、貧困の連鎖やHIV/AIDSの蔓延、ジャンクフードの過剰摂取による極度の肥満、教育の不十分と進学率の低さ等の、ハーレムに生きる黒人及び黒人社会を取り巻く現状を背景に据えながら、絶望の淵にいるヒロインのもがきと奮闘そして初めて知る愛情の尊さと新たな人生への第一歩までを、甘ったれた感傷を意図的に排した視点で描いています。

主演は大学在学中にオーディションを受けて役を勝ち取った新人:ガボレイ・シディベで、本作が女優デビュー作にも関わらず力のこもった熱演を披露しています。ヒロインの毒母を演じたコメディアン出身:モニーク(アカデミー賞助演女優賞)や心優しい先生を演じたポーラ・パットン、ソーシャルワーカーを演じた歌手:マライア・キャリー(普段のイメージとはまるで異なる素朴なメイクが新鮮)ら脇を固める女優陣の好演も光ります。
wakana

wakanaの感想・評価

4.0
Precious

Based on the Novel 'PUSH' by SAPHIRE
n

nの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観ようと構えていた作品。
プレシャスが子供たちの母親として、
彼女自身の頭で考えを廻らせ、
子供たちへの想いが語られていく様が良かった。
KEiGO

KEiGOの感想・評価

3.8
#奇妙なホラー映画論 マラソン!
#荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 [1]は『プレシャス』から始まる。一般的には『プレシャス』はホラー映画ではない。どちらかと言えばヒューマンドラマ、感動作に分類される作品だ。しかし、荒木先生はこれをホラー映画であると主張する。その内容については是非書籍を手に取ってみてほしいが、私も同感する。
プレシャスはニューヨークのハーレムで暮らす16歳の少女。しかし彼女が置かれた環境はホラー映画より地獄だ。やっと光が見えてきたかと思いきやまた地獄に落とされる。ポジティブな終わり方をするものの「大丈夫…?」と何処か不安になる。
それはこの作品が“見る人が恐怖するしかないような状況をとことん描いている“からだと荒木先生は指摘している。どんな目的かは問わず、正面から恐怖を描く作品をホラーと定義しているのです。

この恐怖を作り上げたのはひとえにガボレイ・シディベとモニークの芝居でしょう。彼女たちの演技は映画であることを感じさせない、まさに現実そのものであるかのように錯覚してしまう。特にドキュメンタリーのように撮影されるシーンはつらい。

この手の作品は苦手なんです。なんて言ったらいいか分からなくなるから。…いや、これは自己欺瞞だな。何かを為すべきと分かっているのに何もせず幸せを享受している自分に対する嫌悪感だな。それから目を背けているだけだ。すべきことはこのレビュー[2]で言及されている。こういったことに直接関わるかは分からない。でも間接的に誰かを幸せにできるよう、自分にできることを頑張ろう。今はね。



余談
TOMATOMETER92%[3]という脅威の支持率を叩き出した本作ですが、その中で面白い記事を発見。それがこちら[4]のファーストパラグラフ。『プレシャス』のテレビスポット広告が非常にポジティブな印象を与えるように作られていたよう。しかし蓋を開けてみれば最終的にはポジティブなんだけど、そこに至るまでの道中は修羅。件のCMがこちら[5]。うーん、確かに。広告のミスリードがどこまで許容されるかって面白い問題ですね。


参照
[1] 荒木飛呂彦, 荒木飛呂彦のホラー映画論, 集英社
[2] Ed Koch, Painfully Precious, The Atlantic, https://www.theatlantic.com/entertainment/archive/2009/11/painfully-precious/29925/
[3] Rotten Tomatoes, Precious, https://www.rottentomatoes.com/m/precious
[4] Jason Bailey, Precious: Based on the Novel ‘Push’ by Sapphire, https://www.dvdtalk.com/reviews/41164/precious-based-on-the-novel-push-by-sapphire/
[5] Trailer Addict, PRECIOUS TV SPOT - CRITICAL ACCLAIM (2009), https://www.traileraddict.com/precious/tv-spot-critical-acclaim
db

dbの感想・評価

4.1
ハーレムを舞台に、過酷な運命を生きる16歳のアフリカ系アメリカ人少女、クレアリース“プレシャス”ジョーンズの人生を描く人間ドラマ。
─────────────────────
主人公のおける環境があまりにも酷すぎるので、かなりの胸糞作品となっていた。

こういった環境に生きる子供は実際にもいると思われ、そのリアルさを感じさせる描写もヤバく、欝系の作品なので視聴には注意が必要。(おそらく二度と見ることはないだろうと思っている)
ずっと前に見たけど覚えてる
こんな事あるのかって衝撃だった
心が叫んでる
くりふ

くりふの感想・評価

3.5
【あたし書く、ゆえにあたしあり】

プレシャスが読み書きを学ぶ結果が、そのまま成長の証となる原作(モノローグの表現力が劇的変化)をどう映像化するのか興味あったのですが、潔くその構造は無視されていました(笑)。

素っ気ないくらいストレートなドラマ演出。それでもあちこち、観客に解釈を委ねるつくりにはなっていますね。余白はわりに多いと思います。

原作タイトル「プッシュ」って、プレシャスの愛称かと思ったんですが、読んだら「いきむ」「ふんばる」の意で、物語の鍵となる台詞でもありました。ところが映画ではこれ、出てこないんですね。…聞き逃したかもですが(笑)。

少なくとも、プレシャスに勇気を与える看護師の、大切な台詞として出ない。映画ではL・クラヴィッツが演じる人物ですが、彼の台詞は「いきめ!」でなく、「喚くな!」です。正反対(笑)。いい味出してるいい役なんですが、壁がある。

後でパンフを読んだら「男性嫌悪」とする評が載っていて、少し驚きましたが、本作に登場する数少ない男性は、添え物か悪者ばかり。これは面白かった。確かに嘗てのハリウッド映画に登場した女性の役割と、逆転が生じています。問題解決をするのは全て、女同士。もう男は要らん、とでも言い出しそう。

ゲイの黒人監督によるこの逆境ガールズ・ムービーは、生々しく厳しい題材をフラット化し、不思議なトーンで呑ませて来ます。なんとなく、日本茶を飲まされた気分。…でも、思い出すと苦みがある。

まずフラットたらん、というのは、本作のポイントな気がします。文章の代わりに淡々と、映像で綴っているようだ、とも思えてきます。代替学校のレイン先生が、プレシャスに教えたのはまず、自身を書くという行為による、この感情整理術でしょうか。

どんなに厳しい状況でも、書くことで心の波を一旦、フラット化すること。そして、書いてゆくことで自分を見つけて、再構築してゆくこと。

書くことを知る前のプレシャスは、夢想を心の避難場所にしていました。それを形にしたのが、あの赤いスカーフなのでしょうね。やがて鏡の中に、等身大の自分を映せるようになった彼女が、スカーフをどうしたか? という辺りが、原作と違う成長の証なのでしょう。

そして彼女の笑顔が、すごくいいんです! これも映画ならでは、ですね。大魔神の変身くらいのインパクトがあります。いやもちろん、逆の意味で。

怒った大魔神顔に固まっていた彼女が、ある出会いから一気に、破顔します。これ、ちょっと泣けました。この笑顔は嘘をついてないなあ、と思ったし。大魔神顔は、家庭環境から作られてしまったものでしたが、その母親を演じたモニークさん、後ろ向きにお見事でした。

キレて娘に悪態をつきまくるシーン、あれ、ラップに聞こえてしまって。DMCクラウザーさんと勝負できるくらい、Fuckを連発してましたが、黒人の貧困から生まれた音楽だというそれの、ルーツをまんま見た思いです。

本作の時代設定、1987年の背景としては、レーガノミックスの影響で、黒人社会での所得格差が広がり、前例のない二極化が進んだそうです。プレシャスの母は、明らかに下、の方に回ってしまったのでしょうね。

ロクデナシですが、しかし彼女だけを責める気にはなれません。最後の台詞を聞いていると、まだ間に合うんじゃないか、とも思います。だから、そんな母親を跨ぐように、乗り越えんとするプレシャスに、今は自分と子供のことで、いっぱいいっぱいだろうけれど、ちょっと気を回して、レイン先生を紹介してあげてよ、と思うのでした。

代替学校は大人も受け入れるそうだし、あの先生も受けてくれる気がする。

…と、フラットな作品と思っていたのに、書きたいこと、色々出てきました。まだまだあるのですが、このへんで終わりにいたします。

<2010.6.24記>
みつを

みつをの感想・評価

3.8
悪い環境で育つことの負の連鎖。
素晴らしいものを持って生まれてきても、環境が容赦なくその芽をむしり取る。

そんな状況でも前を向いて生きようとしている人にはなんとかどうにかチャンスが訪れ報われてほしい。神様がいるならそんな意地悪をしないで。心からそう思いました。思い出しても涙が出そうになる。
かなりしんどい映画。
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