ととまる

プレシャスのととまるのレビュー・感想・評価

プレシャス(2009年製作の映画)
4.0
辛いけど見て良かった。
アメリカだけではなく、世界中にプレシャスのような子はいると思う。こんな環境にいると勉強も出来ないから自然に無知になるしかなく、親も子供を守ってくれないから全てを仕方ないんだと受け入れるしかない現実。

劇中の先生の優しい眼差しに救われた。
そして先生の言葉にも。

何も知らないくせに!
というプレシャスの言葉はいろんな意味が含まれていてとても重かった。人は誰しも他人の全てを知ることはできない。泣きながら叫ぶプレシャスに私も涙がでた。

そんなプレシャスが虐待を受けたであろう隣に座った子供にスカーフをあげるシーンが印象的だった。あれはあの子供を自分と重ねての自分への慰めだったのだろうか。

いろんな意味で生々しく、人間らしいプレシャスが私は好きです。
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