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蛇のひとのyのレビュー・感想・評価

蛇のひと(2010年製作の映画)
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私が存在することで苦しむ人がいるなら、
私に問題がありますよねっていう言葉。

響めき心にじわじわ侵蝕してゆく感触がなんとも気持ち悪い。
たぶん、真理なのだと思う。

今西の暗い心の闇に落ちていたものは、光を捜すためのあのおもちゃだったのかもしれない。

探しても探しきれなかったもの。
誰かが手を差し伸べてくれるまでは、
不幸の戸愚呂に周囲の人を巻き込んでまでも、したたかに生きようとしたのかもしれない。

蛇のひとっていうのは、今西の人生そのものを意味していたのだろうと感じた。
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