
都内の広告代理店に勤める河合⼣⼦は、恋⼈もいなければ貯⾦もなく、出世も⾒込めない平凡な⼥性。未来が開けていない現実に⼩さな焦りを感じつつも、お⾦持ちでイケメンな男性との結婚、いわゆる⽟の輿をどこかで夢⾒ながら⽇々を送っていた。 もうすぐ28歳を迎えるというある⽇。⼣⼦は偶然出会った⼋卦⾒(占い師)に、「今夜、最初に会う⼈にイエスと⾔うかノーと⾔うかで、あなたの運命は⼤きく変わる」と告げられる。その直後、怪しげな⿊マントの男が⼣⼦に声をかけた。「あなたの影を売ってくだされば、⼀年間、⾃⼰実現は何でも叶えます」という男の誘いを、⼣⼦は深く考えずに承諾し、⾃⾝の影を売ってしまう。影をなくした⼣⼦には不思議な幸運が次々と舞い込んでくる。有頂天になっていく⼣⼦だが……。果たして彼⼥は本当の幸福をつかむことができるのか――︖