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ロッキーのpurity7のレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
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せっかく劇場公開されてるんだから「ロッキーvsドラゴ」を観に行くんだと固く自分に誓ってから早一ヵ月。段階的に封切していた関西の映画館もそろそろ終盤ラウンドに差しかかっており、いよいよ後がなくなってきました。早朝のフィラデルフィアを疾走するかの如く、「ロッキー」マラソン、スタートです!

とにかくオープニングのテーマソングが自分の知ってるバージョンじゃ無くて、ビックリ。間違えて「バッドマン」のロッキー版を観てるのかと思いました(あの映画、ずっとアベンジャーズのテーマっぽいうさんくさい曲をかけてたから)。

もう一つビックリしたのが、エイドリアンが陰キャだったこと!ロッキーをあの手この手で叱咤激励してくるチャキチャキネエちゃんかと勝手に思ってたもんで。

そんな眼鏡っ娘を、一生懸命口説いてるロッキーの可愛いことよ!強引に部屋に誘うシーンとか、無駄に長くて最高やったわ!半開きの扉をね、ぐいっと全開にして「おいでよ…」って無言の圧力…ちゃうちゃう、お願いしてるとことかね。あげく、自慢の肉体美をさらけ出して目のやり場に困らせる…いやいや、ときめかせるとかね。もう、今なら犯罪ですよ!1976年だから、スタローンだから許される!

途中まで、割と淡々とロッキーやその周りの人々の閉塞感を描いててまったりしてるんだけど、説明セリフじゃなく、雰囲気とかでさりげなく状況を説明する感じがよかったです。 

トレーニングシーンは、とにかくスタローンの身体能力自慢ショーで私は一人でお祭り状態でしたよ。特に走り込みで途中から加速するやつ、めちゃくちゃ大好き〜!肉殴るのは有名なシーンやけどワロタ。

試合のシーンもすごい良かった。なにかと棒演技と言われるスタローンですが、繰り出すパンチのバリエーションとか、よろめき方とか、本当の試合見てるみたいでした。敵役のアポロが、これまたロッキーを上回る肉体美&力強さで、いや〜ええもん見せてもらいました。

そして最後にまたまたビックリポイント。「エイドリア〜ン」って叫ぶの、勝敗が決まる前だった!ここ、めっちゃ良かった!たしかに目標は「3ラウンドKOされずにリングに立つこと」だったもんね。マフィアの小間使いになり下がろうとしてたどん底の自分に勝ったんだもんね。そりゃ、大好きなエイドリアンに、いの一番に褒めてもらいたいよね。いやぁ、良いわ。

このシーン、後から撮り直したとどこかで見かけましたよ。ラストは色んなパターンがあったみたいですね。誰が言い出して決断したのかはわかりませんが、ナイス判断!

スタローンの出世作な訳ですが、何度もアップで映る顔の美しいこと。スタローン大好きですけど、美しいと思ったの初めてなんですよねー。スターになるべく生まれてきた人なんだなぁ、と感じました。

さらに、自分を主役にしないと脚本は売らないと言うプロデューサー気質な性分も大好き!
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