Nowhereman

ロッキーのNowheremanのレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
3.7
ようやくの鑑賞
制作秘話も有名だが、当時のシルヴェスター・スタローンが今作に詰め込んだ意欲が画面越しにも伝わる

前半はロッキーの描写に終始し、個性的な(癖のある)ヒロインや友人らとの関係性を基に進んでいくが、丁寧さは感じるものの今ひとつ乗れず。クライマックスの試合もほとんどのラウンドが端折られていたのは残念(あれ以上試合を描くのも難しい気はする)だったが、チャンスを得た途端に擦り寄ってくる人々への反骨心を糧にするようにトレーニングに励む辺りから盛り上がりを見せ、有名なテーマ曲や印象的なシーン(軽快に階段を上り切った後に両手を突き上げた瞬間が特に印象的)は見所で、限られた予算の中で工夫しよく作り上げられていた。もう少し上手くやれた印象はあるがこだわりは十分に感じられた
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