Pecco

アカルイミライのPeccoのレビュー・感想・評価

アカルイミライ(2002年製作の映画)
3.0
この映画には象徴的なモノが幾つかあって面白い。
1つは赤クラゲ。
群れて生きづらい世界から大海を目指す様と触れるものに毒を見舞う様は現代社会の若者世代(SNS世代)を象徴しているようだ。
男子高校生も同じく。
目的意識が希薄でただ日々惰性で生きている。彼らの合言葉は『いつかなんとかなるだろう』なのだろうけど、きっとどうにもならない。
家庭をバラバラにしてしまったマモルの父親がリサイクル業を営んでいるのもなんだか切ない。
人が棄てたモノを直して安く売る商売だって小さな世界を救って経済を回している素晴らしい仕事だ。
この映画で読み取れなかったのはマモルの理念。
彼はこの時代に何を求めて、何に絶望してしまったのか?
本当に幽霊のような存在だった。
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