油ベーコン

憂愁平野の油ベーコンのレビュー・感想・評価

憂愁平野(1963年製作の映画)
3.8
錯乱気味に一人語りする新珠様に勝てる奴はいない。近寄りたくない。
人類最高の「聖なる女の業女優」(どんなだよ)。

軽井沢の景色が超キラキラしていて、新珠様じゃなくても「わたしは妖精」(当時の宣伝文句)って思うわ。
森繁はとぼけていてどこか策士ででもやっぱり嵌められたようなような気もしてさすが。
山本富士子タンの役は、五社協定に違反してまで演じたかった、というほどにも思えなかった。人の個展でツンケンしたり、人の作品壊したりで、なんかやな感じの女に見えてしまったう。相手が究極の魔女(新珠様)なので損でしたね。
息抜き役の長門さんと大空真弓がかわいい。

ラストは謎の爽快感。