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明日、君がいないのaのレビュー・感想・評価

明日、君がいない(2006年製作の映画)
4.6
君、の意味

以前レビューした、エレファントを参考に作られた作品。確かに構造上はかなり似てるがこちらのほうが映画感が強い。とは言っても時折挟まれるインタビュー風の映像や基本的に静かなところは他の作品とは一味違う。
登場人物も大きな悩みを抱えてて、乾いた映像にピッタリ。見れば見るほど感情移入が出来、そうだったのか、、とこちらが落ち込む。確かにそう言われたら辻褄が合う所もうまい。俳優陣も有名ではないが、一度見ておくべき演技だ。迷い苦しみ、葛藤する姿が辛くも頑張れと応援したくなる。
それにこれを作ったときの監督の年齢が19歳ということに一番驚いた。どんな感性の持ち主なのか、何を考え生きてきたのか、これからも色々模索したい監督の一人になった。タルリ監督の親しい友人が自殺したことから影響を受け、手掛けたと言う。身近な人間の死が周りにどんな影響を与えるのか分からないが、それをここまで練り上げた監督は天才だろう。
高校という格差社会で必死に生きる、男女6人から様々な事柄が感じ取れた。甘えてちゃダメだ。
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