ジョニーデップの持つ濃密でどこかダークな色気が、汚くて華やかで病んだ19世紀イギリスの世界観と絶妙にマッチ。
彼はチョイチョイひょうきんだけどイケメン〜みたいな役(某海賊や帽子屋)を演じてヒットを飛ばしがちだけど、本来ならばこうあるべきだなとつくづく思う。
ストーリー的には割とありがち。イギリスってこーゆーのよく聞くからあまり驚きはしませんね。繁栄の陰にある隠しきれない汚さ、権力、暴力、薬物、女、儀式、ありがちだけど絶対に捨てきれない暗部ばかりががっつり描かれてる。
だけどこの映画、すごく絵面やストーリーはダークなんだけど映像自体はすごく上品というかオシャレというか、耽美な感じで何度も見たくなる。たぶんあと3回は見るかな。
赤と黒が映える世界観に謎の猟奇的殺人犯、闇を抱えた2枚目警部、凛とした美しさの赤毛の娼婦。
好きな人にはたまらない厨二病な世界観がここにはあります。
あ、グロいです。でもこう、スタイリッシュなグロさです。私はそんなにオェッときませんでした。