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シッコのkのレビュー・感想・評価

シッコ(2007年製作の映画)
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マイケル・ムーア監督の映画をはじめて見たけど、伝えるべきことは真剣に伝えて、ところどころギャグ表現がある絶妙なバランスで2時間ちょっと楽しく観られた!

保険会社の担当者が親身になって話を聞いたら精神が終わるって話して涙してるのを見てかなり心が傷んだ。
人を救うのが目的のはずなのに、医師に医療を施すことを拒ませたらボーナスが出るって非人道的すぎて考えた人頭わいてんなと思った。。。思い付いたとき自分のこと天才って思ってそうですが
人を欺いたり、人生を奪って得たお金で築いた富で果たして心は豊かなのか(哲学的な疑問が湧く)

フランスの社会保険があんなに手厚いなんて知らなくて、とても羨ましいきもちでいっぱいになった。

フランスは国民がおかしいと思うことにNO!と言う習慣(言いやすい環境かな?)があって、政府が国民の反発を恐れているので、国民の声が反映されているけど、
アメリカは国民が政府を恐れてるから政府が好き勝手して国民が苦境を強いられ搾取されてるって発言があって、日本で生活する私は他人事とは思えなかった。。。

日本にも国民保険制度はあるけど、それ以外の社会保険の内容が充実しているかと聞かれると、本当に困ってる人たちを救うセーフティネットとしては課題だらけだと感じる。
完璧な制度を運営できている国はなかなか無いかもしれないけど、フランスやキューバはかなりいい制度があるんだなと思った。移住を考えかけた。

資本主義社会において国を強くするためには、資金が第一になりがちだけど、
お金があったとしても使い道がその国に住むすべての人じゃなかったら、なかなか発展していかないのは当然じゃんと思った。

子供(子育て世帯)と現役世代をしっかりサポートするのが明るい未来を作るためには必要かと思ってるんだけど、我が国の今の政策は山積みの近場の課題(これは仕方ない部分あるから一概にダメとは言えない)と優先度が高くないのでは?ということから着手されてる印象があって、
優先順位をつける基準はお金とか一部の層じゃなく、できるだけ多くの人のためになることにしてほしい。

資本主義が度を超えると人権意識が薄れまくり、貧富の格差が天と地以上のものにスケールアップしあらゆるところが狂いまくるんだなあ
ほとんどの人にとってちょうどいい社会ってなんだろうね。。と新たな疑問が湧いてきたけど
、改めて自分の大事にしたいことも整理できて良かった。

投票に行って自分の思いを届けることの大事さや重さについても再確認できた。
投票日も近いし、(もう期日前投票できるけど)ある意味グッドタイミングだった。
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