『シッコ』（2007）
原題：SiCKO
監督：マイケル・ムーア
マイケル・ムーア作品の中では比較的分かりやすく身近に感じることのできる作品。
国民皆保険制度のないアメリカ医療の現実を持ち前の行動力で炙り出していく。
911後の作業で呼吸器疾患を患うもアメリカ国内では満足な治療を受けることができない人たちをキューバに連れて行き、治療を受けさせる。そこまでするか？とも思ったが、かつての敵国と分かりやすく対比させることでアメリカの現状を強烈に批判する最も効果的な方法だと感じた。
国民皆保険の崩壊危機が叫ばれ、コロナ禍で医療が崩壊した日本の現状を知る今この作品を見ると、決して対岸の火事とは言えない。
