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ウイラードのsakioのレビュー・感想・評価

ウイラード(1971年製作の映画)
3.3
心の拠り所がない青年がネズミを異常なまでに可愛がる話。
主人公のウィラードには正直共感できない。確かに上司に父親の会社を奪われ、いびられ周りには笑われるという可哀想な部分はあるんだけど、
ウィラードにも少々性格が難ありな場面が多々見受けられる。母親の知り合い?親戚?の女性が何かとお節介をやくんだけど、確かにしつこさは少々あるが、それに対してのウィラードの態度は何?さすがに失礼すぎないか?

ネズミは特に黒ネズミのベン、白ネズミのソクラテスを中心に描いてるんやけどソクラテスを特に可愛がっていた。ベンも会社に連れていったりはするけどソクラテスと比べると扱いが雑なのが気になった。

後半、上司をネズミに襲わせて帰ってきたあとのウィラードの行動にも「はぁ?」となるばかりだった。

最後の結末はもうしょうがないよね、あんたが悪い。
ウィラードを睨むベン。本当に憎しみを抱いてるような表情をしていた。素直にすごいと思った。

こんなに主人公に共感できない作品久しぶりに観たかも?でも大量のネズミの絵面は確かに強烈でなんとなく最後まで観てしまう不思議な魅力の作品ではありました。
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