ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノの3人の監督がそれぞれの視点で東京を描いたオムニバス映画
長年自宅に引きこもっていた男性(香川照之)が宅配ビザの女性(蒼井優)に恋をして外の世界に出るというポン・ジュノのシェイキングトーキョーが一番好みだった。話は面白いし映像の美しさと蒼井優の魅力も相まってグイグイこの世界観に引き込まれた。おそらく三作の中で一番大衆受けする作品だと思う
二作目のレオス・カラックスのメルドは
ドニ・ラヴァン演じるこのキャラクターをホーリモーターズで既に見ていたのでちと新鮮味がなかった
この作品が何を風刺しどんな意図があったのかはカラックスのインタビューコメントを見ればよくわかる
「新興宗教からウイルスまで人々は理解の及ばないものをけがらわしいとして退けたがる傾向がある。そういう恐怖や病的な過剰反応を映したかった」
「風刺的な笑劇か許されるかどうかで日本社会の健全度を測りたかった」
「この映画はあくまで茶番劇。世界は他社への寛容を失っている。他者を怪物扱いし愚かな理由を見つけては短絡的に攻撃する。幼児化した現代は一度転覆させないといけない。最近の映画は快適に過ぎる」
おっしゃる通り。物事の上っ面だけ見て批判しがちな自分も反省します
