ルネ

風と共に去りぬのルネのレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
5.0
1939年。 監督はヴィクター・フレミング。

原作はマーガレット・ミッチェルの同名小説(1936年)。

南北戦争の時代のジョージア州アトランタ市を舞台にした、大河ドラマ。 3時間42分ある超大作。

主人公のスカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)の、情熱的なんだけど一方的すぎる恋愛がすごい。 全然相手の気持ち考えてない無軌道っぷりが壮絶。 チャリンコでゴビ砂漠横断するくらいの無謀な生き様がヤバい。

気性の激しさや周りの男全員に気を持たせるダメさ、そして少年漫画みたいにその男達が彼女に夢中になる様も笑えた。 ヴィヴィアン・リーはあんまりキレイじゃないし色気も感じなかったので、この描写にリアリティを感じなかった。 これがモニカ・ベルッチかマリリン・モンロー(妊娠中)、もしくはスカーレット・ヨハンソン(『マッチポイント』の頃)だったら、深く納得出来たと思う。

テンポよく失恋、戦争、愛のない結婚、不幸、などがバシバシ展開するので、なんだか昼ドラのダイジェストを観てるような爽快感。

今観るとこれヤバいだろって黒人奴隷の描き方もエグいし、その奴隷を豪快にビンタするシーンも見ちゃいけないもの見た感がすごい。

いつも余裕かましてるレット・バトラー(クラーク・ゲーブル)がカッコ良すぎる。 あんな風にスカしたまま死にたい。

波乱万丈すぎる展開に、人生のはかなさを感じました。
ルネ

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