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風と共に去りぬのricalsのレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
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スカーレットは傲慢な性格だから幸せになれなかった。
想像ではアシュリーが死んでバトラーと恋に落ち幸せに暮らす物語かと思ったら、性格は悪いし人を見下すし諦めも悪い我儘なヒロインだった。美人じゃなかったら絶対許されてない。みんなに怒られてる。
そんなスカーレットも大切な父と娘を落馬で亡くしてしまうし、終いには恋敵のメラニーも失ってしまう。(メラニーは恋敵など微塵も思っていないが。)
大切な人はいつも自分のそばにいてくれないというのが、とても切ないと思った。

メラニーの人を疑わない心はなんなんだ。スカーレットとアシュリーが抱き合ってことにも信じないし、スカーレットが悪口を言われると庇う。
自分のことを良く思っていない人にも優しいし、悪意に気づいていないんじゃないかとまで思う。
本当に気づいていないのか、それとも悪意は海に垂らす一滴の絵の具の如く、全てを中和できるほどの心の持ち主なのか…

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