巛七

風と共に去りぬの巛七のレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
5.0
スカーレットはおもしれぇ女。
ふーん面白え女
3時間ぶっ通しで見飽きない女

日本の映画は自己犠牲(というとマイナスイメージが強いけど、子を守る母とか、友を助けに危険を冒す、とかのことを言いたい)に焦点を置くことが多いのに対し、
ハリウッドの映画は自己成長に焦点を置くことが多いらしい。

この映画は自己顕示欲にまみれ他人のものをすぐ欲しがるとんでもクソガキベイビーの小っ恥ずかしい黒歴史激アツ成長物語だ
元祖ツンデレだ。
この最後の「デレ」の数分のための壮大な映画だ。

スカーレット様には晩年に「私はそうね…浮世に名を馳せたとんでもクソビッチだったわ……」と孫に語ってほしい

有名な台詞「明日は明日の風が吹く」は邦訳版でしたか…!知らなかった

間違いなく私に子供ができたらメラニーと名付ける。

ちょっとだけネタバレだけど、
最後は全部売っぱらって子供引き取ってイチからやり直すと思う
だって聖母メラニーの言伝だから
そんでやっぱりレットはスカーレットに骨抜きだから。あんなおもしれー女ロンドンにいる訳がないのよね。一生振り回されて、けど結局彼女の隣にいたくなると思う。
そんでめちゃくちゃ大変だけどめちゃくちゃ幸せだと思う。

貴族版カルメンとも言える(?)スカーレットは、
全てを失った。けど帰る場所があった。
実家って大事だなぁ。
そんで心傷ついて古巣に帰省すると気付けることあるよね。やっと曇ってた視界が晴れて、やっと大事なものに気付けてよかったね。
だからこの映画の続きのスカーレットはもう大丈夫だと思う。

霧はいつしか晴れるし、
やっぱり明日は明日の風が吹きますよね!!!




一昨日亡くなった祖父が好きな映画で、弔いナイトだったので観た。
祖父は「日本軍がヒーヒーしちょる間にアメリカはこんな映画を作ってたんだ!!!そりゃ負けるわガハハハ」とよく言ってたらしい

何もかも美しくて、いじらしくて、
確かに良い映画でしたよじーちゃん

(待って…ばーちゃんちょっとスカーレットオハラみあるぞ……じーちゃんそゆことなん…?)
巛七

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