ゆうがお

風と共に去りぬのゆうがおのレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
4.0
とうとう観ました。
有名な映画とは当然、知ってはいたけれど…。
南北戦争で、それまでの貴族的暮らしが崩壊したアメリカ南部での出来事。
原作も映画監督も、当然主人公も白人という、そもそも奴隷制度存続云々も大義名分の戦争だったのに、そこには触れられていない。まあテーマはそこではないという事は観ていて気付きましたが。それでも使用人(黒人)の描き方がやはり不自然。確かに白人至上主義の雇い主ばかりで無く使用人も家族同様と思う主人もいなかったとは言えないが…。
それにしてもスカーレットの是が非でも我が道を行く気の強さは凄い。そして対照的にメラニーの慈愛に満ちた一生。いつの時代にもマリア様の様な存在は光り輝く。しかしあの様な時代を生き抜く為にはスカーレットの様ながむしゃらな逞しさは不可欠かもしれない。最後まで希望を失わないバイタリティーに脱帽。