lingmudayan

警察官のlingmudayanのレビュー・感想・評価

警察官(1933年製作の映画)
4.0
神保町シアターにて、弁士・坂本頼光氏の解説と小林弘人氏のピアノ演奏付き。弁士付きの上映というのは初めてだったが話が掴みやすくて非常に良かった。今はIMAXだプレミアムシートだと言っているが昔の観客の方が豊かな映画体験をしていたような気がしてならない。

映画自体も面白く、冒頭のサイドカーによるパトロールを追いかけた移動撮影で驚かされる。移動撮影は他にも小杉勇、中野英治の高校時代のラグビーシーン、終盤の中野一味を確保するシーンなどでも効果的に使われている。内務省の後援を受けたという要素は考慮しつつも、首魁が中野だと小杉が悟るシーン(ここも大仰で良い)から夜を駆けるパトカーの群れ、そこにデカデカと示される警察官心得が本当に格好いい。
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