◆あらすじ◆
トリッシュとダリ―の姉弟は車で帰省中、不気味なトラックに煽られて恐怖を感じるも、そのトラックを先に行かせて何とか無事に済ませる。その後、そのトラックが古びた教会で布に包まれた人のような塊を穴に放り込む姿を目撃したダリ―はトリッシュが諫めるのも聞かず、その教会で何をしていたのか探ろうとする。
◆感想◆
姉弟が不気味なトラックに関わったことをきっかけに謎の怪物に襲われる様子を描いた作品となっており、余計なことに首を突っ込んだら怖い目に遭うという現在ではホラー映画の典型のような筋書きながら、姉弟のリアクションと怪物の不気味さが楽しいです。
姉のトリッシュ(ジーナ・フィリップス)と弟のダリ―（ジャスティン・ロング）がともに好奇心が旺盛で、自分から地獄に突っ込んでいくスタイルがとても楽しいです。最初はダリ―だけが首を突っ込んでいくので、姉が弟を抑止する役目なのかと思ったら、トリッシュもかなり意味不明な行動を選択する人物として描かれていて、しっかり二人揃って地獄へ一直線に落ちていきます。ホラー作品として怖さをしっかり味わう役割を果たしていて良かったと思います。少しイライラしますが。
本作の後半になると謎の怪物が姿を現し、人を襲っていきます。外見がよく出来ていて、少しずつ明らかになっていくその姿が怖さを引き立てていたと思います。
しかし、謎の怪物のことに詳しいおばさん・ジェゼル(パトリシア・ベルチャー)が現れ、ストーリーを補完してくれるのですが、これがなんともしっくりこない。予知夢を見ることができるジェゼルなんですが、姉弟の何の役にも立たずに本当に怪物の説明して終わるだけのおばさんで終わっていて勿体なく感じました。もっと姉弟を助け、いっそのこと姉弟のために命をはるぐらいの活躍をさせた方が作品として盛り上がったように思います。
普通に面白かったと思いますが、もっと面白くできたような気がして少し残念に思いました。
鑑賞日：2023年10月7日
鑑賞方法：Amazon Prime Video
