ヒムロ

テケテケのヒムロのレビュー・感想・評価

テケテケ(2009年製作の映画)
1.5
「テケテケ」それは下半身のない女性が人を上下半分に切断して殺すという都市伝説。
女子高生の加奈は親友の綾花との帰り道、喧嘩別れしてしまう。
そして翌日、綾花は上下半分に切断されて殺されていた。
テケテケの噂を耳にした加奈は綾花の死について調べ始めるが、加奈もまたテケテケに遭遇してしまう…。


クソ邦画ホラーを楽しむつもりで見たので結構予想以上には楽しかった。

赤い物に執着するや、逃げ切っても3日後に殺される等、独自の設定をつけることによって映画として成立させていてこの辺りの脚本の塩梅は、いい感じに尾鰭のついた都市伝説らしくて良い。
ストーリー的にはタイムリミットまでにテケテケをどうにかする方法を探るというリング的な話なのだが、出てくる奴らに無駄にクセがあって緊張感には欠ける。
白石節といえば白石節なのだが、最近の作品よりまだ振り切ってない感じでホラーともそうじゃないとも取れないどっち付かずな印象。
あとタイムリミットがあると結局そこまでは襲ってこないことが確定するので、その辺が見ていて退屈だった。

主演の大島優子さんの演技も期待していなかったがナチュラルで気にならない。
ただ肝心の叫び声だけはめちゃくちゃ棒読みで謎。
日常シーンより叫ぶ方が簡単だと思うんだが。

テケテケはCGがよく出来ているだけに実写の人間丸出しで映るシーンに関してはクオリティが微妙。
ズバッと上下に切り裂いて殺すのは見ていて爽快だし、インパクトがすごい。
ただ顔とかについた血が思いっきり乾いてる感じなのが残念。
ここもCGの良さに実写部分のクオリティ(予算?)が追いついてない。


あと本筋とは関係ない話なのだが、綾花が殺された次の日に一応付き合っていたはずの圭太が加奈をデートに誘うシーンが意味不明すぎて好きだった。
親友が殺された相手に対する態度じゃなさすぎて一番サイコ野郎だった。
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