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雨に唄えばの雑種のレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
5.0
あ〜〜〜〜〜〜最高〜〜〜〜〜〜!!!
こんなにも初めから終わりまで始終口角上げっぱなしで観れる映画とはなかなか出逢えないと思う!!むしろ出逢うも何もミュージカル映画ではめちゃんこ有名なこの映画を今まで観たことなかったなんて我ながら今までかなり人生損しまくってたなって思った(笑)開始10分で「あ、これは最高なやつだ」って確信したくらい序盤からグイグイ引き込まれて最後までずっと夢中だった。ミュージカル映画定番の、誰かが死んだり愛する人との別れがあったりってゆうシリアスな場面(それも含めてミュージカル映画大好きだけど)はいっさいなしの、1時間40分ただひたすらに楽しくて笑える明るいミュージカル映画。65年も前の映画だけど笑わせるシーンは現代でも全然通用するくらいおもしろいし、むしろ現代の俳優さんであそこまで本人が体当たりで(撮影中、ジーン・ケリーは雨のシーンで高熱出したりデビー・レイノルズは慣れないタップダンスで足が血まみれになったりドナルド・オコナーはMake Em Laughで全身打撲だらけになったらしい)演技してるのってなかなかないから、昔の役者さんのプロ根性と役者魂に感動すらした!!あ〜〜ぜひ映画館で観てみたかったなぁ……

そして俳優さんがみんな本当にすごい!!
特に私はコズモ役のドナルド・オコナーのダンスと顔芸がめちゃくちゃ神がかってて本気で画面に向かって拍手した(笑)私じゃなくてもMake Em Laughでの連続壁宙(壁を使ってのバク宙)は観た人絶対ワーォ!!ってなると思う!!!Make Em Laugh序盤のピアノの所でもう既に「最高!」ってなってたのに、その後4分近く最高のさらに上をいくパフォーマンス見せられて彼のファンにならない訳が無い!!そしてなんと言っても、顔がかっこいい!!ブルーの瞳が綺麗!!爽やかなイケメン顔で最高な顔芸……真面目に惚れたから他の作品も観てみたいのに日本で観れるのはあんまり無いみたいですごく残念……
Mosesでのジーン・ケリーとの相性抜群のタップダンスも、コズモが顔芸しだした所からもうワクワクがMAXだった!!そしてコズモ自体も、苦楽を共にした相棒が1人だけ表舞台で売れっ子になった事に対して、自虐発言はしても妬んだり恨んだりもせず超明るく支え続けててめちゃくちゃ良いやつじゃん!!始終ニコニコ笑顔を絶やさないドンとコズモに、こっちまでニコニコしちゃった。
ミュージカル映画で演技しながら歌ったり踊ったりするのは当たり前の事かもしれないけど、この2人は当たり前のレベルを優に超えて、演技、歌、ダンス、スタント、全部が1俳優のスキルとはとても思えない、本当にスーパーマンの様だと思った。

物語での部分では、リナに言い寄られたドンが「映画雑誌の見過ぎだよ。昔から君と僕の間にあるのは空気だけだ」って言う所とか、サイレント映画なのをいい事に本番で演技しながら罵り合ってるドンとリナとか、ドン達の初めてのトーキー映画の試写会の出来映え(特にリナの声が近くなったり遠くなったりしてたのと音声がズレ初めてセリフがグチャグチャになってたのめっちゃ笑った)とか、歌以外の所でもたくさん笑わせてもらってあ〜〜もう本当に最高。観終わったばっかりだけどもう既にまた観たい〜〜
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