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二十日鼠と人間のlalalalabombaのレビュー・感想・評価

二十日鼠と人間(1992年製作の映画)
3.6
「スケアクロウ」の「ジーンハックマンとアルパチーノ、「真夜中のカーボーイ」のダスティンホフマンとジョンヴォイドのようなアメリカンニューシネマを。もう少し古ければ「手錠のままの脱獄」のトニーカーティスとシドニーポワティエを彷彿させる男2人の逃避行もの。
頭の切れるいい男と頭は弱いが馬鹿力の持ち主の2人が牧場で働きながら夢を見る。
頭の弱い馬鹿力は子供のように庭で飼うことになるウサギに思いを馳せる。
ゲイリーシニーズは,マルコヴィッチを邪魔に感じることもあるが,友情以上の感情を抱いている。だが,子供のような感性と相反する馬鹿力がアダとなる。
「怒りの葡萄のスタインベックの原作ではある。
全てビンボーが悪いんだと言いたいのかもしれないが、不況時のアメリカの空気感が伝わっては来なかった。
デヴィッドキャラダインがウッディガスリーを演じた「我がこころのふるさと」や古くはジョンフォードの「怒りの葡萄」の方がその空気感は感じられた。
シニーズとマルコヴィッチを観る映画。
老いて衰えた犬を処分するシーンなどは底辺を生きる人間たちのの優しさを感じた。
結局は犬も人外もいのちの違いはないと言うこと。

まだケーブルTVを契約してた頃録画しておいたもの。
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