こ

裏窓のこのレビュー・感想・評価

裏窓(1954年製作の映画)
3.7
雑誌のカメラマンをしている男性が、骨折のために家に引きこもり、窓の外を観察し人々の生活を見る。ある日、セールスマンの女房の姿がないことが分かり、彼女であるリサとともにセールスマンが犯人である証拠を探す。
基本的に窓から眺めているような形で進む。セールスマンが殺したという確信的なシーンはなかったが、見ている側はいったいどのように殺したのか、はたまた女房は生きているのではないのか、と見続けた。
セリフも良いものが多く、ずっと前の作品とは思えなかった。
カメラマンは犯人がセールスマンと決め込んでいたが、これは現代の世界でも言える。一方向からしか物事を見ていないため、自分の意見は正しい、と錯覚してしまう。
映画のラストシーンでは逆に外からカメラマンの家を見る形になっていて、これらが隠喩されていることが分かる
こ