エノモト

バーバーのエノモトのレビュー・感想・評価

バーバー(2001年製作の映画)
3.9
床屋のおじさんのたった一つの行動が彼や彼の周りの人たちの人生を誰も予測できない方へと流していくクライム作品。

ベートーベンのピアノの、体に染み渡るような静かな旋律が、この寡黙な男の人生を淡々と描く作品と非常にマッチしていて、それだけでも良い映画だなーと思えます。

一度流れが変わったらどう足掻いても戻せない、というのをこの男は知っているのか、流れる様に事は進み、それを決して拒もうとせずに身を任せる姿が印象的。

暗い展開だけど胸糞が残るわけでもなく、なんだか悟りを開いたような感じで心が穏やかになる不思議な作品です。
エノモト

エノモト